CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueが2023年7月より展開している「N.Avenue club」は、Web3をリサーチする大手企業のビジネスリーダーを中心とした限定有料コミュニティサービスです。
記念すべき二期第1回の「ラウンドテーブル(研究会)」のテーマは今、Web3で最もホットなテーマといえる「DePIN(分散型物理インフラネットワーク)」。注目のDePINプロジェクト「Helium(ヘリウム)」のCEOがオンライン参加します。
「N.Avenue club」は国内外のゲスト講師を招いた月1回の「ラウンドテーブル(研究会)」を軸に、会員企業と関連スタートアップや有識者との交流を促す「ギャザリング」などを通して、日本のWeb3ビジネスを加速させる一助となることを目指しています。
クローズドゆえの濃密な時間と空間で、毎回ディープな議論が展開される「N.Avenue club」は、現在、二期の会員企業を募集しています。参加にご興味・ご関心を持たれた方は、以下のフォームからお問い合わせください。
DePINが日本で注目される理由──少子高齢化・先進国の新たなインフラ再構築法
■日時:7/18(木)16:00〜20:00(15:30 受付開始)
■概要:トークンを活用してコミュニティに報酬(インセンティブ)を与え、物理的なインフラを作るアプリケーションを、分散型物理インフラネットワークという。英語で「Decentralized Physical Infrastructure Network」と呼ばれ、その頭文字をとった略語がDePINだ。
例えば、専用のドライブレコーダーを車に取り付け、車をドライブするだけで、運転した地形情報がネットワークに送られ、ドライバーはトークンを受け取る。ネットワーク側では、受信した情報を地図アプリに反映し、より質の高い地図アプリを提供することができる。
また、電力の送電インフラや上下水インフラを維持するために、個人が電柱やマンホールをスマホで撮影して、写真データを送ることでトークンなどの報酬を受け取る実証実験も始まった。
米国の大手通信会社T-Mobileと連携し、5Gの通信サービスを分散的に実現しようとしているヘリウム・モバイル(Helium Mobile)も、DePINの分野で最も注目される企業の一つだ。個人や企業が携帯電話の基地局の役割を果たし、通信インフラのホットスポットを運営するというもの。その報酬はトークンで受け取ることができる。
日本は戦後から世界トップクラスの社会インフラを構築し、その高い技術力は東南アジアや中東諸国の経済発展を後押ししてきた。しかし、少子高齢化と人口減少という大きな社会課題を抱える日本にとって、市民が直接参加して社会インフラのアップデートを行う仕組みは最も必要なソリューションかもしれない。
7月18日(木)開催の「N.Avenue Club」では、日本で普及が期待されるDePINのユースケースを学びながら、社会実装のために乗り越えるべき課題を整理する。
■ゲストスピーカー
アベイ・クマール(Abhay Kumar)氏 | Helium Foundation CEO
あらゆる人とデバイスをつなぐ製品づくりに取り組むエンジニア兼起業家。ヘリウム財団は、安全かつ費用対効果に優れ、多くの人の力を活用したワイヤレス通信を世界中に普及させることを目的に設立された非営利団体。同氏は、初期の段階からHeliumエコシステムに関わっており、当初はホットスポットの展開者として、その後はHeliumブロックチェーンのコア開発者として、そして2022年からはHelium FoundationのCEOとして従事している。Helium Network参加以前は、Square(スクエア)でスケーラブルな決済インフラを構築するリードエンジニアなどを務めた。
鬼頭 和希氏 | Greenway Grid Global Pte.Ltd. Manager
2009年 TEPCO PG入社。主に東南アジアにおける海外コンサルティング、MA等を担当。その後、国際協力機構(JICA)でODA案件開発に従事した後、Greenway Grid Global Pte.Ltd.のInnovation Managerを務める。日本のインフラをWeb3でdemocratizationし、社会課題を解決し続ける未来を目指す。
山田 耕三氏 | Digital Entertainment Asset Pte. Ltd. Founder & Co-CEO
1977年生まれ。東京大学法学部卒業後、2002年にテレビ東京入社。音楽・バラエティ番組を中心に番組制作を担当。デジタルメディアとの連動企画を得意とする。2018年 シンガポールにて、DEA社創業。ゲーミフィケーションとトークンインセンティブで課題解決を実現するNFTゲームプラットフォーム「PlayMining」を運営。2022年1月、Play to Earnトークン「DEAPcoin(DEP)」を日本初上場に導く。Web3とNFTゲームの専門家として発信、講演活動多数。
なお、ファシリテーターは、N.Avenue/CoinDesk Japan 代表取締役CEOの神本侑季が務める。
|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部