時価総額2位の仮想通貨「イーサリアム」の世界最大級の開発者イベント「デブコン5」が10月8日、大阪で開幕した。非営利組織のイーサリアム財団の主催で、11日まで開かれる。日本での開催は初めてで、国内外から3000人以上の参加が見込まれる。イーサリアムの考案者ヴィタリック・ブテリン氏など著名開発者が来日、登壇する。
デブコンはコミュニティ参加者が顔をあわせて話しあう場
8日にはオープニング・セッションが開催され、イーサリアム財団のジェイミー・ピッツ氏は「画面を介して議論しているが、デブコンはイーサリアム・コミュニティが互いに顔をあわせて話しあえる場だ」と述べた。
開発者たちが議論する話題は多岐にわたる。イーサリアムのスケーリングや、大規模アップデート「イーサリアム2.0」の課題、さらにはイーサリアムが社会に対して何ができるのか、などのテーマについて話す。
デブコンは2015年から毎年開催されており、今年は5回目。ロンドン(イギリス)、上海(中国)、カンクン(メキシコ)、プラハ(チェコ)に続いて、日本では初開催。プラハでは3000人超が参加した。
イーサリアム財団のエグゼクティブ・ディレクター宮口礼子氏はCoinDesk Japanのインタビューで、デブコン5について「『イーサリアムが社会に対して何をできるのか』という原点を理解する場にしたい」と意気込みを述べた。
デブコン5の開催にあわせて、大阪ブロックチェーンウィークと題し、10月6日から12日にかけて周辺で多くのミートアップなどが開催される。
文・写真:小西雄志
編集:濱田 優