暗号資産ファンド、4週間ぶりの純流入:コインシェアーズ
  • 流入額4億4100万ドルのうち、ビットコインは3億9800万ドルで、コインシェアーズはBTCが全体の90%しか占めないのは異例だと指摘している。
  • 投資商品への純流入が最後に確認されたのは6月7日に終了した週で、投資家が20億ドル以上を投資していた。

コインシェアーズ(CoinShares)によると、暗号資産(仮想通貨)投資商品は先週4億4100万ドル(約705億6000万円、1ドル=160円換算)の純流入を記録し、3週間にわたる純流出をストップさせた。

この種の商品への資金流入が最後に確認されたのは6月7日に終了した週で、投資家が20億ドル(約3200億円)以上を投入していた。

ビットコイン(BTC)は3億9800万ドル(約636億8000万円)の流入を記録した。コインシェアーズは、BTCが全体の90%に留まるのは異例だと指摘している。アルトコインではソラナ(SOL)が際立っており、SOL連動型商品は1600万ドル(約25億6000万円)の流入があった。

(Bloomberg, CoinShares)

コインシェアーズは、この資金の流れについて、閉鎖された暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)が債権者への弁済を進めていることやドイツ当局が大量のビットコインを取引所に移動させたことによる最近の価格低迷が原因だと指摘した。

投資家はこれを買い時と捉えた可能性が高いとコインシェアーズは考えている。しかし、ブロックチェーン関連にはこの動きは反映されず、800万ドル(約12億8000万円)の資金流出があり、年初来の資金流出総額は5億5600万ドル(約889億6000万円)となった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Bloomberg/CoinShares
|原文:Digital Asset Funds Flip Positive for First Time in 4 Weeks: CoinShares