コインベース、スタートアップ企業のエンジニア獲得を狙う?

仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)は、リップルが支援するレンタル&ストレージ企業、オムニ(Omni)の人的資源の買収について協議しているようだ。

テッククランチ(TechCrunch)によると、同社はCoinbase Earnのさらなる開発のためにオムニのエンジニアリングチームを獲得する可能性がある。しかし、コインベースは現在、交渉中の案件はないとテッククランチに語った。

買収はオムニのレイオフ中に浮上した。先週、オムニは運営スタッフ7人を解雇した。エンジニアリングチームにはプロフェッショナルサービスのマーケットプレイス、Thumbtackも関心を持っている。テッククランチによると、エンジニアたちはすでにコインベースの面接を受けた。

2018年、オムニはリップルの幹部、ステファン・トーマス(Stefan Thomas)氏とクリス・ラーセン(Chris Larsen)氏が主導したラウンドで2500万ドル(約27億円)を調達した。両氏はリップルに投資している(金額は不明)。テッククランチによると、オムニは最近、実店舗向けのレンタル製品のローンチを検討していた。

Coinbase Earnの顧客は、さまざまなコインの基礎と利用事例を学びながら、少額の仮想通貨を獲得することができる。現在、ユーザーは100カ国以上に渡り、仮想通貨に関する講義とクイズを終えると、最高130ドルを獲得できる。

ダイ(Dai)、イオス(EOS)、ステラ・ルーメン(XLM)、ジーキャッシュ(zcash)、basic attention token(BAT)、ゼロエックス(0x)が現在、Coinbase Earnで取り扱われている。

我々はコインベースにコメントを求めたが、記事公開時までに返答はなかった。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Coinbase office image via CoinDesk archives
原文:Coinbase in Talks to Acquire Rental Startup Omni’s Engineering Staff: Report