ゾディア・カストディ、暗号資産レンディングのメープル・ファイナンスと提携

スタンダードチャータード(Standard Chartered)、SBIホールディングス(SBI Holdings)、ノーザン・トラスト(Northern Trust)、ナショナル・オーストラリア・バンク(National Australia Bank)が支援する暗号資産(仮想通貨)カストディ企業のゾディア・カストディ(Zodia Custody)は、暗号資産レンディングのメープル・ファイナンス(Maple Finance)と提携したと、7月9日に両社が発表した。

この合意により、メープルに担保として預けられた資産はゾディア・カストディによって安全に保管され、同社の顧客はゾディアのエコシステムに留まるデジタル資産から価値を引き出すことができるようになる。

メープルは、2022年の嵐やFTXの崩壊を乗り越えるのに十分な安全性と堅牢性を備えた数少ない暗号資産貸付プラットフォームの1つだった。銀行や機関投資家と提携するゾディア・カストディのようなプラットフォームが暗号資産レンディングに近づいているのは興味深いことだ。

ゾディアのこの動きは、2023年に発表されたシンガポールを拠点とするオープンエデン(OpenEden)との提携に基づくものだ。一方、ゾディアの支援者であるスタンダードチャータードは、今後数カ月以内に暗号資産のスポット取引に参入する予定だ。

ゾディア・カストディとメープル・ファイナンスの提携は、第3四半期の初めに稼働を開始する予定だと、両社は声明で述べた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:メープルファイナンスのシド・パウエルCEO。(Maple Finance)
|原文:Standard Chartered-Backed Zodia Custody Partners with Crypto Lending Firm Maple Finance