マトリックス法によるテクニカル分析(2024/7/11)底値固め再開も、予断は許さず【楽天ウォレット】

本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。

サマリー

総合評点は2.3。前回「底固めに失敗した形。まずは底値探しからやり直し」と申し上げたが、3月から続くレンジの下限880万円を割り込んだものの、なんとか実体部分でサポートされ反発。

目先のレジスタンス945万円を抜け、下ひげを伸ばした860万円を候補に底値固めを再開したが、すぐさまその945万円を割り込み心許ない。少なくとも990万円、できれば1030万円を抜ければひとまず底固めに成功したと言えそうだが、まだレンジ下抜けリスクも残っており予断を許さない。

なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD  のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。

パターン分析

パターン分析

前回、1030万円で跳ね返され、前回安値930万円を割り込み、底固めに失敗。「底値探しからやり直し」で「5月1日の安値880万円がサポート」と申し上げた。その880万円を一時割り込んだが、860万円を付けて、長めの下ひげをつけて反発した。

しばらくは1030万円から860万円の半値戻し945万円がレジスタンスとなっていたが、一時的にその水準を上抜け、860万円がこのセッションの底値候補となった。

下ひげをつけ何とか3月からの横ばいレンジに止まった格好だが、この860万円を割り込むと大きなダブルトップを形成し、下降トレンド入りしかねない正念場だ。

一方、860万円で底を固めたというためには、少なくとも6月7日からの半値戻しの990万円、できれば前回の戻り高値1030万円を抜ける必要がある。

評点:3

移動平均線

移動平均線

下ひげをつけて実体部分で200MAにサポートされているが、9MAの下向きの角度が急になってきている。

評点:2

一目均衡表

一目均衡表

3役逆転の売りサイン点灯中。

評点:1

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド

バンドウォークは一旦解消したが、下降トレンドは継続。

評点:2

MACD

MACD

ゴールデンクロスしそうにも見えるが、まだもう少しかかりそうにも見える。

評点:3

RSI

RSI

30割れの売られすぎエリアから反発、40台で方向感なし。

評点:3

評点

評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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