- コパ・アメリカの準決勝でアルゼンチン代表がカナダ代表に勝利し、アルゼンチンのファントークンホルダーに歓喜が広がった。
- このトークンの過去24時間の取引高は2000万ドルを超えている。
サッカーのコパ・アメリカでディフェンディングチャンピオンのアルゼンチン代表が決勝に進出し、同国のファン向けトークン「ARG」の時価総額が2倍以上になった。
CoinMarketCapによると、アルゼンチンサッカー協会の暗号資産(仮想通貨)の価格は、準決勝でカナダ代表に2-0で勝利した後に107%上昇して2.32ドルに達し、5月30日以来の高値を更新、過去24時間では70%以上急騰した。その市場価値も2785万ドル(約44億5600万円、1ドル=160円換算)に急騰し、サッカーファン向けトークンとしては2番目に高い水準に達したが、それでも2022年カタールワールドカップで優勝した際の最高記録である3240万ドル(約51億8400万円)には届いていない。
ARGは、最も取引高の多いトークンでもある。記事執筆時点で、24時間の取引高は2357万ドル(約37億7120万円)に達しており、市場価値で最大のサッカートークンであるパリ・サンジェルマンのファントークンの4倍近くになっている。
中央集権型取引所パリブ(Paribu)に上場されているARGとトルコリラのペア(ARG/TRY)は、過去24時間の取引高の88%を占めた。Chiliz.netに上場されているARGとチリーズ(Chiliz)ブロックチェーンのネイティブ・トークンであるCHZのペア(ARG/CHZ)は、世界全体の取引高のわずか0.17%だった。
Chiliz.netは、チリーズおよびSocios.comと提携しているすべてのスポーツおよびエンターテイメントトークンの取引プラットフォームだ。アルゼンチンサッカー協会は、チリーズブロックチェーンを活用したファンエンゲージメントプラットフォームであるSocios.comと提携し、2021年にARGトークンを発行した。
トークン保有者は選手との対面や、アルゼンチン・ブエノスアイレスにある歴史あるサッカー場「エスタディオ・モヌメンタル」への招待など、ユニークな活動、体験、VIPサービスを利用できる。ファン向けトークンは、ブロックチェーンとスポーツの融合を象徴するもので、市場参加者は、主要なスポーツイベントがもたらす経済的・金融的影響を評価し、価格設定に反映させることができる。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:TradingView/CoinMarketCap
|原文:ARG Token Doubles as Argentina Enters Copa America Final