メッシが無名のミームコインを宣伝／ビットコインは転換点、弱気相場が迫る【Weekly Review：7/6〜7/12】

注目のニュースをカテゴリー別にピックアップ。これさえ読めば、1週間の大まかな動きをキャッチできる（ただし、値動き中心のニュースは省いています）。

今週の注目！

市場拡大が期待されているセキュリティ・トークン（ST、デジタル証券）に、ユニークな事例が加わった。ケネディクスから賃貸戸建を対象とした不動産STが登場。一方、フィリップ証券は映画への出資をST化した。市場拡大とともに、多様化も進んでいる。

国内初、賃貸戸建を対象とする不動産セキュリティ・トークン──ケネディクス、SMBC信託銀行、野村證券、BOOSTRYが協業

映画への出資をセキュリティ・トークン化、「映画デジタル証券・フィルムメーカーズプロジェクト1 – HERO’s ISLAND」が登場

ビットコイン

ビットコインはドイツによる大量売却、マウントゴックスの弁済開始などへの懸念から下落。弱気相場が続くのか、強気相場へのリスタートなのか、3Qの推移が注目される。

「恐怖＆強欲指数」、ビットコインが1万7000ドルだった2023年初め以来の低水準に

ドイツ当局はまだ22億ドル相当のビットコインを持っている──売り圧力は継続か

ビットコイン大量売却は、ドイツではなく、ドイツのザクセン州──通常の手続きに過ぎない

ビットコイン下落、だがドイツ、Mt. Gox、マイナーの売り圧力は過大評価：NYDIG

ビットコインは転換点、弱気市場が迫る：オンチェーンデータ

暗号資産投機指数の下落が示す、ビットコイン強気相場のリスタート

6月の米CPIは前月比でマイナス──ビットコインは5万9000ドルを突破

アルトコイン／市場動向

メッシが無名のアルトコインを宣伝し、価格が急騰。金融資産として成熟するコインがある一方で、こうした動きがまだ見られるのは、市場に活気がある証拠と捉えて良いものか。

イーサリアムICO時代の雄、ゴーレムが1億ドル相当のイーサリアムを取引所に移動

ブラックロックのBUIDLファンドが5億ドルを突破──トークン化国債市場が急拡大

リオネル・メッシ氏がインスタグラムで無名のミームコインを宣伝──価格が350%急騰

イーサリアムETFの手数料競争が始まる──インベスコはヴァンエクより若干高い0.25％

ステーキングされたイーサリアムが過去最高に──総供給量の約28％

暗号資産市場は8月に回復。清算は7月末までに終わる：JPモルガン

業界動向

アメリカは大統領選をめぐる動きが賑やか。夏に向けて、まだまだ盛り上がりそうだ。

トランプ氏の共和党公式政策綱領、暗号資産の「取り締まり」停止を約束

トランプ氏、暗号資産支持がより多くの得票につながる可能性：世論調査

ビットコインマイナーはAIデータセンターを構築するのに魅力的なパートナー：バーンスタイン

最もプレイされたブロックチェーンゲームは『キャプテン翼 -RIVALS-』：レポート

ゴールドマン・サックス、3つのトークン化ファンドを立ち上げる計画：報道

One More Thing

もちろん数式はまったく理解できないが、なんだかワクワクする話だった。IVS Crypto/JWB Summitにも、Web3やブロックチェーンに取り組む学生が参加していた。各大学での関連する研究を紹介するのも面白そうだ。

「ブロックチェーンのトリレンマ」を表現する数式を発見：京都大学の研究グループ

｜文・編集：増田隆幸
｜トップ画像：Shutterstock