共和党の大統領候補として有力視されているドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は、暗号資産(仮想通貨)に友好的なJ.D.バンス(J.D. Vance)上院議員(共和党・オハイオ州)を副大統領候補に選んだと発表した。
トランプ氏はソーシャルメディアアプリのTruthSocialで、「長い審議と考察を経て、そして他の多くの候補の素晴らしい才能を考慮した上で、アメリカ副大統領の地位に最もふさわしい人物は偉大な州オハイオのJ.D.バンス上院議員だと決定した」と投稿した。
トランプ氏は、「J.D.氏はテクノロジーと金融の分野で非常に成功したビジネスキャリアを積んでおり、今この選挙期間中は、彼がその利益を守るために見事に闘った、ペンシルベニアやミシガン、ウィスコンシン、オハイオ、ミネソタ、そしてさらに遠くのアメリカの労働者や農民に強力に焦点を当てていくだろう」とコメントしている。
暗号資産ベースの予測市場プラットフォームのポリマーケット(Polymarket)では、バンス氏が副大統領候補に指名される確率は15日に70%となっており、他の全競合相手と比べると格段に高かった。
白人労働者の姿を描いた回想録「ヒルビリー・エレジー(Hillbilly Elegy)」の著者でベンチャーキャピタリストであるバンス氏は、法制の明確化に取り組んできたことから、暗号資産業界のリーダーたちの間では好意的な選択肢だった。ポリティコ(Politico)によると、直近では、同氏はアメリカのデジタル資産規制を刷新する法案を起草した。この法案は6月に下院で可決された法案よりもさらに暗号資産に友好的なものになるという。
ノースダコタ州知事ダグ・バーガム(Doug Burgum)氏とフロリダ州上院議員マルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏もトランプ氏の副大統領候補の有力候補と見られていたが、15日これ以前に候補から外れたと伝えられたと報じられている。
バンス氏は直近の上院での財務開示で暗号資産の売買を明らかにしていないが、2022年には10万~25万ドルのビットコイン(BTC)を保有していると開示していた。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Pro-Crypto Ohio Senator J.D. Vance Is Donald Trump’s Vice President Pick