- ワールドコインはこの発表後15%上昇し、2.457ドルで取引されている。過去24時間では26%の上昇。
- 初期投資家とチームメンバーのロック解除スケジュールが3年から5年に延長され、予定されている流通供給量増加が減少した。
分散型IDプロジェクトのワールドコイン(Worldcoin)は、初期投資家とチームメンバーのロックアップ(暗号資産の売却制限)を延長すると発表した。これによりプロジェクトのネイティブトークンであるワールドコイン(WLD)が15%上昇した。
CoinDeskのデータによると、ワールドコインは現在2.457ドル(約393ドル、1ドル160円換算)で取引されている。発表時の2.147ドルから上昇しており、この日1日で26%上昇した。
ワールドコインはブログ投稿で、「TFH(Tools for Humanity)のチームメンバーと投資家が保有するワールドコインの80%のロック解除スケジュールが3年から5年に延長される」と説明した。
これは、当初の計画とは異なり、権利確定スケジュールが2029年までの期間でより緩やかになることを意味する。トークンのロック解除は、通常は弱気のイベントと見なされる。流通供給量が増加し、初期投資家が公開市場でトークンを売却して投資分を回収する可能性があるためだ。
ワールドコインは、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン(Sam Altman)氏が率いる暗号資産プロジェクトだ。同社は昨年、シリーズCラウンドで1億1500万ドル(約184億円)を調達し、世界中の人々を参加させてワールドコインの分散型IDを付与する計画を進めた。
ワールドコインの流通供給量は現在2億7500万枚で、その77%は元々ワールドID保有者が請求して受け取ったものだ。当初のスケジュールでは、流通供給量は9月に4億に達すると予想されている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Sam Altman’s Worldcoin Surges 15% as Investor and Team Lockup Extended