DePINとは何か? どんな事例、可能性があるのか?【まとめ】

DePIN(分散型物理インフラネットワーク:Decentralized Physical Infrastructure Network)は、Web3業界の注目のキーワードとして浮上している。

5月末に開催された米CoinDeskのカンファレンス「Cousensus」でも大きなテーマになっており、日本から参加したアクセンチュアの唐澤鵬翔氏は、「Cousensus 2024 報告会」で指摘した5つのテーマの中の1つに「DePIN everywhere」をあげていた。

報告会は、アーカイブとして公開されているので、DePINに関心のあるかたは、ぜひ、確認してほしい。

関連記事:【アーカイブ公開】Consensus 2024 報告会:最先端トレンド、あるいはトレンド「変化」をチェック

また、CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueが2023年7月より展開している「N.Avenue club」は、7月から二期がスタート。その第1回の「ラウンドテーブル(研究会)」のテーマも「DePIN。注目のDePINプロジェクト「Helium(ヘリウム)」のCEOがオンライン参加する。

そこで今回、CoinDesk JAPANがこれまでに取り上げたDePIN関連の記事を時系列でまとめてみた。例えば、1番目に取り上げた記事のタイトルには、「DePIN」とは書かれていない。AI(人工知能)がメインテーマだが、扱われている内容は、DePINそのものだ。こうした変化も意識することで、DePINへの注目の高まりと可能性の広がりを感じることができるかもしれない(N.Avenue clubの紹介は下)。

AIがWeb3をブレイクさせる──GPU不足がWeb3をメインストリームに牽引

GPU不足が、Web3インフラのメインストリームへの普及を牽引するだろう。

AI(人工知能)のトレーニングには、NVIDIA A100やH100など、高性能GPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)が必要。だがGPUが必要なのは、わずかな期間だけで、さらにGPUは非常に高価で供給量が限られている。このため多くのスタートアップにとって、GPUは手の届かない存在となっている。…続きを読む

DePIN(分散型物理インフラネットワーク)とは何か? 持続可能なDePINを築く鍵は?

暗号資産(仮想通貨)業界で特に先進的な人たちは、分散型物理インフラネットワーク(DePIN:Decentralized Physical Infrastructure Network)が暗号資産をメインストリームにする最初のユースケースになると考えているようだ。彼らは、NFTやステーブルコインと同様の大きな成長を予測している。…続きを読む

AIとDePINはWeb3を変える

暗号資産(仮想通貨)はインターネットマネーであり、インターネットはAI(人工知能)のためのものだ。

我々人類は、暗号資産のアービトラージやMEVボット、ソーシャルメディアのボットやアルゴリズムによるコンテンツフィード、生成AIによるアートやイラスト、そして我々の体験のバックグラウンドで動いているさまざまなWebアプリやその自動化ツールなどを認識することはほとんどない。…続きを読む

DePIN(分散型物理インフラ・ネットワーク):VCが注目する暗号資産の最新分野は人気に相応した成果を作れるのか?

暗号資産業界の多くは、実体のない世界に存在する。ブロックチェーン上で動くデータ、価格グラフ上で上下する線など、ほとんど無形のものだ。

しかし、VCが期待を寄せているホットな新トレンドは、現実世界との直接的な結びつきを約束している。それがブロックチェーンでのインフラ運用だ。…続きを読む

DePINで成功をつかめ:ギグエコノミーのメリットを拡大する

暗号資産(仮想通貨)業界が普及の新たな局面を迎える中、多くの人は、この市場サイクルを制するのはどのストーリーかと考えているだろう。

ミームコインか、AIトークンか、それともリキッド・リステーキングか、Ordinals(オーディナルズ)か、Doginal(ドージナル)と呼ばれるドージコインのOrdinalsか、はたまたBase(ベース)か?…続きを読む

DePINが解決するAIロボットの「空間把握」という課題

2030年、あなたは人型ロボットにスーパーまでケチャップを買いに行かせた。このロボットは歩行可能で、器用な手を持ち、どんな人よりも多くの食料品を運ぶことができる。

高解像度カメラ、ジャイロスコープ、圧力センサーのおかげで、ロボットは棚の間を静かに移動し、絶望的に迷子であることを忘れてしまいそうなほど優雅だ。しかし実は人間と同じように、ケチャップが調味料の棚にあるのか、ソースの棚に置いてある店なのかどうか迷いながら、店内をあてもなくさまよう運命にある。…続きを読む

DePIN、問題を抱えたままのIoTの解決策に

10年以上前、私がブロックチェーンビジネスに参入したのは、IoT(モノのインターネット)の問題を解決したかったからだ。それから10年後、どちらのビジネスも活況だが、ビジネスモデルにはいまだに大きな問題がある。インターネットのように、一度根付いてしまった悪いビジネスモデルからは決して逃れられないのかもしれない。…続きを読む

DePIN、自動車所有の喜びを取り戻す:DIMO創業者が語る車とトークンの未来

自動車産業は岐路に立たされている。我々はEV(電気自動車)と自動運転の未来に向けて疾走しているが、自動車を所有する喜びという大切なものが失われつつあるように思える。かつて自動車文化を形づくっていた情熱や個性は消えつつあり、自動車が単なる移動手段でしかないような、つまらない世界になりつつある。…続きを読む

N.Avenue club」は国内外のゲスト講師を招いた月1回の「ラウンドテーブル(研究会)」を軸に、会員企業と関連スタートアップや有識者との交流を促す「ギャザリング」などを通して、日本のWeb3ビジネスを加速させる一助となることを目指しています。

クローズドゆえの濃密な時間と空間で、毎回ディープな議論が展開される「N.Avenue club」は、現在、二期の会員企業を募集しています。参加にご興味・ご関心を持たれた方は、以下のフォームからお問い合わせください。

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