米株式市場の低迷と大統領選をめぐる憶測のなか、暗号資産(仮想通貨)市場は再び下落した。
ビットコイン(BTC)は、米国時間18日午前中のわずか2時間で6万5000ドルから6万3500ドルに下落、24時間で1.7%下落となった。イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)は、1%超の下落で、ビットコインよりは下落幅はやや小さかった。
多くのアルトコインはさらに下落し、Coindesk 20 Index(CD20)は2.8%下落。下落幅が大きかったのは、エックス・アール・ピー(XRP)、ポルカドット(DOT)、カルダノ(ADA)、ポリゴン(MATIC)で、それぞれ5~6%下落した。
今週初めの下落から反発できないままだった米株式市場では、テック銘柄に重点を置いたナスダック100がさらに1%下落し、幅広い銘柄で構成されるS&P500は0.7%下落した。
バイデン大統領は党幹部から大統領選からの撤退を求める強い圧力を受けているとの報道で、米大統領選を巡る不確実性は著しく高まっている。
暗号資産ベースの予測市場ポリマーケット(Polymarket)のトレーダーは、バイデン大統領が撤退する可能性を80%と見ており、前日の40%から上昇している(日本時間19日8時頃には、さらに上昇して92%)。一方、カマラ・ハリス副大統領が民主党の大統領候補になる確率は、前日の15%から63%に上昇した。
一方、共和党候補のドナルド・トランプ氏の当選確率は、先週末の暗殺未遂事件後の70%の高値から65%にやや低下した。
この1週間の暗号資産価格の上昇は、トランプ氏が選挙に勝利する可能性が高まり、米国で暗号資産に非常に友好的政権が誕生する可能性が高まったと投資家が考えるようになったことが一因となった。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Bitcoin Slumps Towards $63K as Speculation About Biden Dropout Intensifies