マウントゴックス債権者、「アカウントに不審なログイン」と報告──ハッキング攻撃か

経営破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスの債権者らは、自身の口座にログインしようとした際に何度も失敗したと報告している。
この事態は、Mt. Goxが債権者への返済を開始したことに端を発しています。


ビットコイン(BTC)の弁済が行われている最中に、誰かがマウントゴックスの債権者アカウントにログインしようとしているようだ。米掲示板レディット(Reddit)の複数ユーザーが18日までに最大22回もの不審なログインがあったと報告している。

「アカウントへのログイン通知が15件届いた。今、自分のアカウントにアクセスできない。マウントゴックスは攻撃を受けているのか? 」と、レディット・ユーザーのovkovkは投稿した。

「現時点で、受取人情報が変更されていないのは幸い。まだログイン通知が届いている。今、22件だ」

さらに15人以上のユーザーが、同様のログイン通知を受け取ったと報告しており、マウントゴックスに不正にログインを試みている誰かが、アカウントを乗っ取り、ビットコインを引き出そうとしている可能性を示している。

レディット・ユーザーのu/Joohansson によると、マウントゴックス・アカウントへのこうした試みは以前にもあったという。

「おそらく、攻撃者はマウントゴックスのすべての(あるいは大半の)メールの記録を入手し、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)を試みているのだろう。以前にもこのようなことはあった。2要素認証を設定してあれば、おそらく大丈夫だろう」

7月初旬、マウントゴックスは2014年のハッキングの影響を受けた債権者への弁済を開始した。今後数カ月間に、90億ドル相当のビットコインと7300万ドル相当のビットコインキャッシュ(BCH)が弁済される予定だ。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk
|原文:Mt. Gox Creditors Reportedly Hit By Failed Login Attempts Amid Repayments