スタンダード・チャータード、アニモカ他が香港ステーブルコイン発行サンドボックスに参加
  • 香港金融管理局は、ステーブルコイン発行体として規制サンドボックスへの参加を勝ち取った5社の名を明らかにした。
  • 具体的には、スタンダード・チャータード銀行(香港)、アニモカブランド、京東コインリンク科技、RDイノテック、香港テレコミュニケーションズである。

香港金融管理局(HKMA)は、ステーブルコイン発行体サンドボックスへの参加申請について審理中だと発表した翌日、スタンダード・チャータード銀行(香港)(Standard Chartered Bank (Hong Kong))やアニモカブランド(Animoca Brands Ltd.)を筆頭に、5つの事業体の名前を明かした。

残る3社は、京東コインリンク科技(JINGDONG Coinlink Technology Hong Kong Limited)、RDイノテック(RD InnoTech Limited)、香港テレコミュニケーションズ(HKT: Hong Kong Telecommunications Limited) である。

また、現地時間7月17日の発表で同局は、法定通貨に紐づくステーブルコインに関する法案を年内に立法府に提出する予定であると述べていた。

今年3月に同局は、ステーブルコイン発行体になる可能性のある候補に対して、特定の運用を試行するうえで免責を与える規制サンドボックスを開始した。

今回の発表では「審査過程において、これらの事業体は合理的な事業計画に基づいてステーブルコインの発行事業を香港で展開することに真摯な関心を示しており、各自提案した運用をサンドボックスの取り決めのもと、限定された範囲内かつリスクをコントロールできる方法で実施可能だと示すことができた」と述べられた。

現時点では、参加者は一般からの資金を取り扱わず、資金を公募したりサンドボックスに関連した商品を提供したりすることはないが、香港金融管理局は、後の段階でのこうした可能性について否定することはなかった。また、将来的にサンドボックスに新たな参加者が加わる可能性も示唆された。

|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Shutterstock
|原文:Standard Chartered, Animoca, and Three Others Join HKMA’s Stablecoin Sandbox as Participants