- BitVMは、ネットワークにより優れた実用性をもたらすことを目指すビットコインのレイヤー2の取り組みに、新たな弾みをつけた。
- 1兆ドル規模の資産運用会社フランクリン・テンプルトンが主導した投資は、TradFiの世界も注目していることを示唆。
ビットコインのレイヤー2ブロックチェーン「ビットレイヤーラボ(Bitlayer Labs)」は、シリーズAの資金調達ラウンドで1100万ドル(約17億円、1ドル155円換算)を調達し、評価額が3億ドル(約465億円)に達したと発表した。
この投資は、米国のビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)の発行者であるABCDEキャピタル(ABCDE Capital)とフランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が主導。1兆ドル規模の資産運用会社であるフランクリン・テンプルトンの関与は、TradFi(伝統的金融)の世界がDeFi(分散型金融)の発展に注目していることを示唆している。
ビットレイヤーのレイヤー2は、昨年10月に発表されたパラダイム「BitVM」に基づいており、ビットコイン上でイーサリアムのようなスマートコントラクトを実現する道筋を示している。BitVMは、セキュリティを損なうことなくチューリング完全を達成することで、ネットワークにより優れた実用性をもたらすことを目指す取り組みに新たな弾みをつけた。
チューリング完全とは、あらゆる計算やプログラムの実行に必要なツールをすべて備えたシステムのこと。したがって、これは汎用性と実用性を示唆している。
「我々は、ビットレイヤーのユニークなアプローチと技術は、ビットコインに新しいユースケースと機会をもたらす可能性があると信じている」とフランクリン・テンプルトン・デジタル・アセット(Franklin Templeton Digital Assets)のマネージングプリンシパル、ケヴィン・ファレリー(Kevin Farrelly)氏は23日、メールによる声明で述べた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Consensus 2024で語るフランクリン・テンプルトンのCEO、ジェニー・ジョンソン氏(Shutterstock/CoinDesk)
|原文:Bitcoin Layer-2 Chain Bitlayer Raises $11M Led by ETF Issuer Franklin Templeton