DeFi大手dYdX、v3プラットフォームが侵害されたと発表──売却計画報道の直後

分散型暗号資産(仮想通貨)取引所の大手dYdXは23日、同社のオンチェーン取引サービスの1つが「侵害された」と発表し、追って通知があるまでdydx.exchangeにアクセスしないようユーザーに警告した。

具体的には、同社の旧バージョンの取引プラットフォームであり、週間デリバティブ取引高が平均約15億ドル(約2325億円、1ドル155円換算)のdYdX v3のウェブサイトが「侵害された」とツイートされている。

dYdXのDiscordサーバーで出された声明によると、この攻撃はトレーダーがすでにdYdXに持っている資金には影響を及ぼさないようだ。標的となっているのはWebドメインのみで、基盤となるスマートコントラクトではないようだ。

dYdXのコミュニティチームのメンバーはDiscordサーバーで、「犯人はv3ドメイン(dydx.exchange)を乗っ取り、模倣Webサイトを展開した。このWebサイトにユーザーがウォレットを接続すると、PERMIT2トランザクション経由で承認を求め、最も価値の高いトークンを盗む」と説明した。

より規模の大きいdYdX v4(先週の取引高は60億ドル)は影響を受けていない。

この問題は、dYdX v3が売りに出されており、大手マーケットメーカーのウインターミュート(Wintermute)など関心のある買い手がいるとブルームバーグが報じた直後に発表された。

|翻訳・編集:林理南
|画像:dYdX創設者(dYdX)
|原文:DeFi Giant dYdX Says Its v3 Platform Is Compromised – Just as It’s Reportedly Up for Sale