ビットコインをテック株の下落から守ったのは……トランプ氏?

今週24日(米東部時間)は取引がスタートしてから、S&P500は1.8%、ナスダック100は3.0%、ハイテク銘柄のシンボルとなっているエヌビディアは5.3%下落した。通常、ビットコイン(BTC)は株価(特にハイテク株)の動きに追随するが、執筆時点で0.5%上昇。なぜだろうか?

(株価は下落したが、ビットコインは堅調:TradingView)

確かに限られた時間での推移だが、マウントゴックス関連の売り圧力や、イーサリアム現物ETFへの資金流入が予想を下回るなか、ビットコインがここまで持ち堪えているのは驚きだ。

市場関係者は、ビットコインとテクノロジー株の相関が強いことから、ビットコインは「ただのテクノロジー株のようなもの」と長らく指摘してきた。私自身を含めたビットコイン楽観論者は常に、ビットコインがあらゆる資産との相関関係を失い、あらゆるバランスの取れたポートフォリオに組み込まれる無相関のマクロ資産になるという「デカップリング」を主張してきた。だが、常にそうだったわけではない。

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日々の相場の動きはストーリーによって左右される。では、まさに今、株式市場にはない、ビットコイン独自のストーリーとは何だろうか?

ドナルド・トランプ氏だ。

トランプ氏は今週、株式に関する大規模な会議でスピーチしていない。メインストリームの投資家は、トランプ氏がエヌビディアについて何を語るのかを熱心に待っているわけではない。ナスダック100銘柄を戦略的準備資産とする発表が行われるという噂もない。

しかし、トランプ氏は今週末のBitcoin Conferenceでスピーチを行い、ビットコイン支持者たちはトランプ氏が何を語るのかを心待ちにしている。また、ビットコインを戦略的準備資産とする計画を発表するという噂もある。

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他に有力なストーリーがなければ、トランプ氏がビットコインをハイテク株の値動きから切り離しているように思える。トランプ氏は米大統領選に立候補しているが、おそらく同氏は「ビットコインのデカップリング責任者」という新たな肩書きにふさわしいだろう。

27日に何が起こるかにかかわらず、トランプ氏のスピーチは、一部の市場アナリストが予測しているように、「イベントで売れ」という事態になる可能性がある。トランプ氏はスピーチの中でビットコインについて、ありとあらゆることを発言するだろうが、何が起こるかは誰にもわからない。

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だが確かなことは、同氏の言葉が暗号資産市場に広範な影響を与えることだ。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Is Donald Trump Insulating Bitcoin’s Price From the Tech Stock Slide?