ハイテク株急落でもビットコインは持ちこたえる──イーサリアムはETF発売翌日に下落

ナスダックとS&P500は24日、それぞれ2022年後半以来最悪の下落を記録したが、ビットコイン(BTC)の価格はおおむね持ちこたえ、前日の水準である6万6000ドル(約1023万円、1ドル155円換算)付近にとどまった。

暗号資産(仮想通貨)市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)も過去24時間で横ばいだったが、ソラナ(SOL)とエックス・アール・ピー(XRP)のパフォーマンスは市場全体を上回り、同じ期間に3%から4%上昇した。アバランチ(AVAX)、ユニスワップ(UNI)、イーサリアムクラシック(ETC)は3%から4%下落した。

イーサリアム(ETH)の値動きは、23日の現物ETF発売がまずまずの成功だったにもかかわらず、投資家を失望させた。過去24時間で4%近い下落となる3300ドルまで下落した。また、ビットコインに対して2か月ぶりの安値を記録した。

暗号資産マーケットメーカー、ウィンターミュート(Wintermute)のアナリストらは、「リアルマネーの関心は、発売をかろうじて成功と見なせるほど強く、一般的な予想と一致しているが、価格の再調整が必要となるほど強くはない」とし、再調整について「今後起こるかもしれない」と述べた。

こうした動きの一方で、アルファベット(Alphabet)やテスラ(Tesla)など市場の風見鶏となる企業の業績が期待外れとなる中、アメリカ株式市場は下落した。ナスダックは3.6%、S&P500は2.1%急落した。

イーサリアムETFが発売されたことで、トレーダーの焦点は26日金曜日に発表されるアメリカの経済指標と、27日土曜日に予定されているナッシュビルのビットコインカンファレンスでのドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の演説に移るかもしれない。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Holds Up as Tech Stocks Plunge, Ether Sinks a Day After ETF Launch