- イーサリアムは5%以上下落し、3150ドル付近で取引されている。
- この下落は、ETFから資金流出が続いていることと、テクノロジー大手エヌビディアが下落していることによるものだ。
イーサリアム(ETH)はアジア取引開始後数時間で5%以上下落し、3150ドル付近で取引されている。これは、現物ETF(上場投資信託)に転換されたグレイスケール(GrayScale)のイーサリアムトラスト(ETHE)からの資金流出に対する市場の懸念が続いているためだ。
SoSoValueのデータによると、ETHEの純流出額は8億1000万ドル(約1215億円、1ドル=150円換算)以上だった。これは、2024年初めにビットコイン現物ETFが取引開始された最初の数週間にグレイスケールの主要な暗号資産(仮想通貨)信託であるGBTCが大量の流出を経験したのと似ている。
24日の取引では、他のほとんどのイーサリアム現物ETFが流入額でプラスを維持し、ブラックロック(BlackRock)のETHAが2億8390万ドル(約425億8500万円)の流入額でトップ、ビットワイズ(Bitwise)のETHWが2億3360万ドル(約350億4000万円)の流入額でそれに続き、フィデリティ(Fidelity)のFETHが1億4570万ドル(約218億5500億円)の流入額で3位にランクインした。
ETHは先月6%下落したが、それでも昨年比では72%上昇している。
全体として、イーサリアムは、今年に入ってから広範囲の暗号資産を追跡するCoinDesk20指数(CD20)を上回っており、CD20は21.6%上昇しているのに対し、イーサリアムは35%上昇している。
ETHは、この日6%以上下落しているエヌビディア(Nvidia)と密接に連動した値動きを続けている。暗号資産の価格は、今年の大半において、この半導体メーカーの株価と強い相関関係を示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Ether Down Over 7.5% as ETHE Outflows Ramp Up