- ドイツテレコムは、XDCネットワーク用のスタンバイマスターノードを運用する。
- 同社はすでに、イーサリアム、ポリゴン、ポルカドットなどでもノードを運営している。
ドイツの通信大手、ドイツテレコムの子会社であるDeutsche Telekom MMSは25日、トークン化RWA(現実資産)、貿易金融、DePIN(分散型物理インフラネットワークにフォーカスしたブロックチェーンであるXDC Network(XDC)に同社のWeb3サービスを拡大すると発表した。
クラウドとインターネットインフラに特化したDeutsche Telekom MMSは、インフラプロバイダーとしてネットワークに参加し、スタンバイマスターノードを運用する。このタイプのノードは、デフォルトではブロックチェーンの取引を検証しないが、稼働中の検証ノードマスターノード数が通常必要とされる108を下回った場合に呼び出される。
「こうした取り組みにより、我々のエンタープライズグレードのインフラストラクチャを活用して、金融セクターに焦点を当てたブロックチェーンベースの安全なアプリケーションが実現できる」と、Deutsche Telekom MMS のWeb3 部門責任者ダーク・ローダー(Dirk Röder)氏は述べた。
同社は先月には、ビットコイン(BTC)マイニングへの進出を発表。その際、ローダー氏は、すでにビットコインとライトニングネットワーク上でノードを稼働させていると述べていた。
さらに、同社はイーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)、ポルカドット(DOT)など、さまざまなプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーン上でバリデーター(検証者)を運営しており、顧客がトークンを預けてネットワークの維持に対する報酬を獲得できるステーキングサービスも提供している。
XDCは、イーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性のあるレイヤー1ブロックチェーンで、高速な取引速度と「ほぼゼロ」のガス代をアピールしている。このネットワークでは、ユーロ建て、米ドル建てのステーブルコイン、金や米国債をトークン化したRWAトークンが運営されている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:ドイツテレコムの旗と社屋(Shutterstock)
|原文:Deutsche Telekom Joins RWA-Focused XDC as Infrastructure Provider in Digital Asset Push