- ビットコインキャッシュは、アナリストがマウントゴックスの弁済による敗者になると予想していたにもかかわらず、2桁の上昇を記録した。
- BCHは、3.6%上昇したCoinDesk20指数(CD20)を上回るパフォーマンスを記録した。
共和党大統領候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、11月の選挙で勝利した場合にはビットコイン(BTC)を国家戦略資産にすると発表してから数日後、アジア取引時間の午後にビットコインは6月初旬以来初めて7万ドルに迫った。
ビットコインキャッシュ(BCH)と、ベース(Base)ブロックチェーン上の比較的新しいミームコインであるブレット(BRETT)が、7月29日の暗号資産(仮想通貨)市場の上昇を牽引した。一方、ソラナ(SOL)は6%上昇し、主要トークンの中で最大の上げ幅となった。バイナンスコイン(BNB)、イーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)は2~5%上昇した。
BCHはマウントゴックス(Mt. Gox)が債権者への弁済を完了したことで10%以上上昇した。時価総額の大きい暗号資産の指標であるCoinDesk 20指数(CD20)は3.6%上昇した。
CoinDesk Indicesのデータによると、ビットコインは3%上昇し、6万9400ドル以上で取引されている一方、イーサリアムは4%上昇し、3300ドル以上で取引されている。
CoinGlassのデータによると、BTCの価格上昇により、1380万ドル(約21億3900万円、1ドル=155円換算)のショートベットが清算され、ETHも1140万ドル(約17億6700万円)のショートが消滅した。
7月27日の演説でトランプ氏は、11月の選挙で当選した場合、現在のアメリカ証券取引委員会(SEC)の委員長であるゲリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏を解任し、戦略的なビットコイン準備金を構築してアメリカが保有するビットコインを売却するのを防ぐと述べた。トランプ氏は、この暗号資産はいつかゴールドと競合し、「100年前の鉄鋼業界」になる可能性があると信じているという。
当初、一部のアナリストは、マウントゴックスの破産による弁済によってBCHが市場に流入する割合がビットコインと比較して過度に高くなるため、BCHは敗者になると考えていたが、その懸念は杞憂だったようだ。
すでに多くのミームが存在するベース(Base)ブロックチェーン上の「マスコット」ミームコインのBRETTに対して、市場は好意的な反応を示しているようだ。BRETTは、マットフューリー(Matt Furie)氏の漫画「ボーイズクラブ(Boy’s club)」のキャラクター「Pepe the Frog」のルームメイトをモチーフにしたトークンだ。
BRETTは過去24時間で11%上昇し、ネコをテーマにしたミームコインであるポップキャット(POPCAT)は7%上昇した。
一方、トランプ前大統領をテーマにしたトークンは、ナッシュビルで開催されたビットコインカンファレンスでの演説にもかかわらず、引き続き下落している。
CoinGeckoのデータによると、TRUMPトークンは当日6%の下落を加えて、先週は18%下落した。TREMPは横ばいで、過去24時間で0.3%の下落だった。先週は10%近く下落していた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Nears $70K on Back of Trump’s Speech, Bitcoin Cash and Base Memecoins Lead Crypto Market Gains