生成AIのAI for UとZKロールアップのINTMAX、データセキュリティ強化に向けた事業提携を発表

日本の生成AI企業AI for Uは、イーサリアムのレイヤー2プロジェクト「INTMAX zkRollup」や最新の暗号技術を搭載したウォレット「INTMAX Wallet」を手がけるINTMAXと生成AIのデータセキュリティ強化を目的として事業提携すると発表した

これにより、企業や個人が生成AIを利用する際のデータ漏洩や不正アクセスのリスクを大幅に低減できるという。

具体的には、AI for UはRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)モデルにINTMAXの暗号化技術を統合する。RAGは、生成AIの性能を向上させるために、外部の知識データベースから情報を取得し、それを生成プロセスに組み込む技術だ。このプロセスで取り扱うデータを暗号化することで、情報の漏洩を防ぎ、ユーザーのプライバシーを保護する。

AI for Uの共同創業者の林俊輔氏は、「生成AIの進化に伴い、データセキュリティの重要性はますます高まっている。INIMAXとの提携により、最高レベルのセキュリティを提供し、信頼性の高い生成AIソリューションを実現できると確信している」と述べている。

INTMAX共同創業者の日置玲於奈氏は「当社の暗号技術は、すでに多くのグローバル企業から高い評価を得ている。AI for Uとの連携を通じて、生成AIの利用におけるデータセキュリティをさらに向上させ、より多くのユーザーに安心して利用してもらえる環境を提供できる」と述べている。

|文・編集:井上俊彦
|画像:AI for U/INTMAX