- 7月29日は、ビットコインのブロックチェーンが1ブロックのマイニング報酬を6.25BTCから3.125BTCに引き下げた日から100日目の記念日だった。
- 過去の半減期のデータによると、プログラムされたコードによる強気な影響は100日後に効果を発揮することが示されている。
共和党大統領候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がナッシュビルのビットコインカンファレンスに出席したことはさておき、暗号資産(仮想通貨)コミュニティは、7月29日がビットコインブロックチェーンが4回目のマイニング報酬半減を実施してから100日目であることを覚えているだろう。
ETCグループ(ETC Group)の最新の研究によると、半減期によるビットコイン(BTC)の供給の鈍化は、100日後に強気な影響をもたらす傾向がある。
ビットコインのマイニング報酬半減は、4年ごとに、またはブロックチェーン上で21万ブロックがマイニングされた後に発動する組み込みコードだ。4年ごとのイベントにより、マイナーがトランザクションの検証に対して受け取る報酬が50%削減される。
主な目的は、ビットコインの供給量をコントロールし、法定通貨のように供給量が増加し続ける(通貨インフレ)のではなく、時間をかけて希少価値を確保することだ。ビットコインの供給量は2100万BTCに制限されており、報酬の半減は、その制限に達するまでのスピードを管理するのに役立つ。
2012年に実施された最初の半減により、マイナーに支払われるブロックごとの報酬は50BTCから25BTCに減少した。その後、2回の半減を経て、ブロックごとの供給量は6.25BTCまで減少し、4月20日に実施された最新の半減により、3.125BTCまで減少している。
これまでは半減期を経て、価格が数倍に急騰しているが、その大半は100日後から始まっている。
「本日、4月20日のビットコインの半減期イベントからちょうど100日を迎える。市場は記憶力が短い傾向にあるが、半減期による供給不足の影響はこれから徐々に現れてくるはずだ」と、ETCグループのリサーチ責任者、アンドレ・ドラゴッシュ(André Dragosch)氏はXで述べている。
ドラゴッシュ氏は、2012年、2016年、2020年に実施された過去3回の半減期の前後のパフォーマンスデータを調査した結果、このような結論に達したという。
この研究では、半減期後のパフォーマンスと半減期前のパフォーマンスの差である平均超過パフォーマンスが、半減期から100日後に大幅に増加して統計的に有意となり、「T値」が 2% を超えることが示されました。
T値は、サンプル平均が母集団平均からどれだけ離れているかを判断するために使用される統計数値で、母集団平均はサンプルの変動性によって安定化される。
「重要なポイントは、半減期から100日後、パフォーマンスの差が統計的に有意(T値が2以上)になり、半減期から400日後頃まで、その差はますます大きくなるということだ」とドラゴッシュ氏はCoinDeskに述べた。
上のグラフは、平均超過収益率が半減後の100日目から100%を超え、最終的には4桁に達することを示している。
ただし、この歴史が繰り返されるかどうかは、まだわからない。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:The Clock Has Ticked on Bitcoin’s Post Halving Surge, 100 Days After the Latest Quadrennial Halving