- リップル(Ripple)は、トークン化米国債1000万ドル(約15億円、1ドル150円換算)をXRP Ledge上で始めて発行する。
- トークン化(トークナイゼーション)は暗号資産業界でトレンドとなっており、RWA(現実資産)および従来の金融証券のトークン化にブラックロックのような伝統的金融大手が積極的に取り組んでいる。
決済ネットワークのリップル(Ripple)は、XRP Ledger上で初めて米国財務省短期証券(米国債のうち満期が1年以内のもの)、いわゆるT-Bills(TB)をトークン化する。トークン化するTBは1000万ドル相当の予定。8月1日の発表によると、TBはトークン化プラットフォームのOpenEdenによってTBILLトークンとして発行される。
現実資産、いわゆるRWA(リアル・ワールド・アセット)および従来の金融証券のトークン化(トークナイゼーション)は、暗号資産業界の成長分野になっている。トークン化によって、伝統的な資産、特にプライベート・アセットやオルタナティブ・アセットは、従来のオフチェーンでの手法よりも、はるかに効率的と想定される方法で発行・管理・配布が可能になる。
News alert – tokenization platform @OpenEden_Labs is bringing tokenized US Treasury bills (T-bills) to the #XRPL! What's more, Ripple is creating a fund to invest in tokenized T-bills, and will allocate USD$10M to OpenEden’s TBILL tokens as part of it. https://t.co/8GsG1Mk3ER
— RippleX (@RippleXDev) August 1, 2024
ニュース速報 – トークン化プラットフォームの @OpenEden_Labs は、トークン化米国財務省証券(T-bills)を#XRPLに導入する! さらに、リップルはトークン化T-bills に投資するファンドを設立し、その一環として OpenEden の TBILL トークンに1000 万ドルを割り当てる予定だ。
伝統的金融(TradFi)大手もトークン化に参入している。3月、世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)は、TB、レポ、現金で裏付けされた「BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund」(BUIDL)をイーサリアムブロックチェーンを使ってリリースした。
今回のリップルの取り組みは、同社がOpenEdenなどが提供するトークン化TBに割り当てる、大規模なファンドの一部となる。実施する日程は未定。
XRP Ledger(XRPL)は、暗号資産エックス・アール・ピー(XRP)を使用して、グローバルな金融取引や通貨交換を促進するオープンソースのブロックチェーン。データ追跡サイトのrwa.xyzによると、8月1日時点、トークン化米国債は7億8000万ドル以上の資金を集めている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Ripple to Allocate $10M to Tokenized U.S. Treasury Bills on XRP Ledger