「10代のビットコイン・ミリオネア」が100万ドル投資ファンドを仮想通貨企業向けに設立

仮想通貨決済アプリのメタル・ペイ(Metal Pay)を率いる、マーシャル・ヘイナー(Marshall Hayner)氏とエリック・フィンマン(Erik Finman)氏が投資ファンドを立ち上げる。

メタルVCと名付けられた100万ドル(約1億800万円)のファンドは、主に銀行業と分散型金融に関連する初期段階にある企業に対し、専らマイクロ投資とエンジェル投資を行っていく。メタルのCEOであるヘイナー氏によると、スタートアップ企業が世界展開する際にパートナーと共に協力できるようにしていくという。

メタルの子会社は、バイナンス(Binance)が支援するスタートアップであるイエロー・カード(Yellow Card)と、出資額は非公開だが、9月に初めての契約を締結した。同社は新興市場向けに現金と仮想通貨を交換する、オンランプを提供している。

その1週間後、フィンマン氏は別のスタートアップ企業との契約を近々、締結するだろうとCoinDeskに語った。次はユーチューバーが動画ホスティング大手に対抗するべく作成したアプリで、仮想通貨に交換できるアプリ内通貨の機能がある。

「メタルVCとしての我々の構想はシンプルです。好きになり、信じられるものを見つけた場合に、我々は投資しますし、その瞬間にその場でメタルコイン(MTL Coin)を送ります」とヘイナー氏は述べ、さらに「我々はそれぞれの投資先をメタルのパートナーと見なしています」と付け加えた。

フィンマン氏によると、各企業への助言に割かれる時間は異なっているものの、メタルはスタートアップ企業のニーズに基づいて開発者や管理部門を含むリソース面で積極的に貢献していく。

同ファンドは、様々なステージにいる25~100のスタートアップ企業に対しシード・ファンディングとしての投資を検討している。先に見据えた投資ラウンドの主導について、「可能になったら」とフィンマン氏は語った。メタルVCは、最小で25000ドル(約270万円)から最大で25万ドル(約2700万円)の間で各プロジェクトに出資する計画だ。

ファンドは外部からの協力を得ずに、フィンマン氏とヘイナー氏が自己資金で賄う。

「はみ出し者のためのベンチャー・キャピタル(VC)ファンド」として、既存の投資ファンドは無視するだろう判断基準を同社は持っているとフィンマン氏は述べた。「非常に若い」、野心的、ハッカー集団のリーダーなどといった、創業者の奇抜な背景もまた、フィンマン氏の耳に届きやすくなる。フィンマン氏は以下のように述べた:

「はみ出し者であればある程、私へのピッチングではうまくやれます。」

翻訳:石田麻衣子
編集:T.Minamoto
写真:Funding photo via Shutterstock
原文:‘Teenage Bitcoin Millionaire’ Co-Founds $1 Million Investment Fund for Crypto Startups