【N.Avenue club 2期2回ラウンドテーブル】DAOで地域経済は本当に再生できるのか?<br>~リアルとバーチャル、都市と地方、世界と日本をつなぐDAOの効用~

CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueが2023年7月より展開している「N.Avenue club」は、Web3をリサーチする大手企業のビジネスリーダーを中心とした限定有料コミュニティサービスです。

2024年8月(2期第2回)の「ラウンドテーブル(研究会)」のテーマは、日本では特に、地域活性化・地方創生の文脈で注目されているDAO(分散型自立組織)。DAOの法整備に取り組んだ自民党web3PT事務局長の川崎ひでと議員、弁護士として日本DAO協会の設立に取り組み、今は高松市で「共創DAO」を共同創設した本嶋孔太郎氏、DAOの可能性にかけてスイスで起業し、「トークンをベースにした会社組織」の構築を目指す岡崇氏が登壇します。

N.Avenue club」は国内外のゲスト講師を招いた月1回の「ラウンドテーブル(研究会)」を軸に、会員企業と関連スタートアップや有識者との交流を促す「ギャザリング」などを通して、日本のWeb3ビジネスを加速させる一助となることを目指しています。

クローズドゆえの濃密な時間と空間で、毎回ディープな議論が展開される「N.Avenue club」は、現在、二期の会員企業を募集しています。参加にご興味・ご関心を持たれた方は、以下のフォームからお問い合わせください。

DAOで地域経済は本当に再生できるのか?
~リアルとバーチャル、都市と地方、世界と日本をつなぐDAOの効用~

■日時:8/15(木)16:00〜18:30(15:30 受付開始)

■概要:首都・一極集中の日本で次世代の地方都市構想を進めるとき、行政は、実際にはその土地に定住していない「関係人口」が地域創生に参加できる仕組みを考える必要があるだろう。

インバウンドに賑わう京都や北海道、瀬戸内の風光明媚な観光資源を有する四国を訪れると、その土地の観光・文化・産業資源の価値をさらに向上させながら、DAO(分散型自律組織)を通じて近未来の地域を支えるコミュニティを広げようと活動する、若い世代が目立つ。

減少を続ける日本の人口を取り合うのではなく、ブロックチェーンを基盤にやり取りできるトークンを使って、都市部に居住する人が地方都市における経済・社会活動に参加できれば、これまでとは異なる地方都市のスマートシティ構想を描くことができるかもしれない。

DAOは、参加者が平等にその組織・ネットワークに参加でき、ユーザー同士の約束に基づくスマートコントラクトによって、事業やプロジェクトが進んでいく組織。DAOが発行するガバナンストークンは原則、参加を希望するメンバーはだれでも購入できる。

今年4月、金融商品取引法の内閣府令が改正・施行され、日本では合同会社を活用したDAOを設立することができるようになった。合同会社型DAOが、社員権トークンを販売して資金を調達し、その資金を元手に他のトークンと組み合わせて事業を拡大することが可能だ。

現時点で、合同会社型DAOを通じた事業の成功例は国内では皆無に等しく、DAOの「社会実験」は始まったばかりだ。

8月15日の『N.Avenue Club』では、DAOのエキスパートを招き、DAOの活用方法とメリット・デメリットを整理しながら、現在進行している国内のDAOプロジェクトを考察する。

■ゲストスピーカー

川崎ひでと氏 | 衆議院議員・自民党デジタル社会推進本部web3PT事務局長

法政大学経済学部を卒業後、NTTドコモに入社。携帯電話の料金事業やクレジットカードの立ち上げ事業などに従事、9年間勤務し退社。その後、父である川崎二郎氏の地元秘書を4年間務め、2021年同氏の引退に伴い衆議院選挙に初出馬。三重二区において初当選。衆議院では、総務委員会・厚生労働委員会に所属。自民党においては、デジタル社会推進本部事務局次長、web3PT事務局長、デジタル人材PT事務局長などを務める。

本嶋 孔太郎氏 | 共創DAO 共同創設者

弁護士。スタートアップ、ディープテック(web3、AI、データ、バイオヘルス)、ファイナンス、ルールメイキングを専門とする。2024年5月に森・濱田松本法律事務所を退所して独立。RULEMAKERS DAOでは、国の政策決定や法改正のプロセスを、あらゆるチャレンジする人に解放し、チャレンジする人がチャレンジするために望む形にルールメイクするためのプラットフォーム(DAO)のcommunity managerも務めるなど、あらゆる領域、あらゆる地域で、DAOでの事業とDAO組成のサポートを行っている。4月に香川県に移住。中・四国で、web3特区作りや、ソーシャルセクター/スタートアップのエコシステム作り、DAOを使った共助共創の循環作りを行う。

岡 崇 | Overlay AG CEO

2016年より、AragonやColonyなど海外のDAOフレームワークのコミュニティグロースや国内ローカライズを経験。2019年、大学在学中に起業し、スイスに会社を設立。海外DAOの国内ローカライズを行いながら、DAO向けのツール開発を複数行う。現在は、DAO自体が抱える理想と現実のギャップの大きさを痛感し、「トークンをベースにした会社組織」という領域にフルベットしている。

なお、ファシリテーターは、N.Avenue/CoinDesk Japan 代表取締役CEOの神本侑季が務める。

|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部