- ビットコインは、週初めの急落から反転した市場の上昇に乗り、一時6万2000ドルを超えた。
- 一部のアナリストは、ビットコインの年末の目標価格を10万ドルと予測している。
- 上昇は、株式市場の好調なセンチメントと、ビットコインは過去の市場サイクルに倣うとの期待感に影響されたもので、ショートポジションの解消が上昇を後押しした。
ビットコイン(BTC)は、週初めの急落から反転した幅広い市場の動きに乗り、アジア時間9日午前中に一時6万2000ドルを超えた。その後、反落して、日本時間9日17時過ぎには6万700ドル付近。この回復基調を受けて、一部のビットコイン強気派は年末の目標価格を10万ドルに再設定している。
8日、米国株式市場は上昇し、S&P500は2022年11月以来の最高値を記録、テック株の比重が高いナスダック100は3.1%上昇して、5日の下落による損失を相殺した。
ビットコインは24時間で7.2%上昇、この数カ月で最大の1日あたり上昇率となった。価格上昇により、ビットコイン先物のショートポジション、約1億ドルが清算された。この額は、ショートポジションとしては今年4番目の規模となった。
一部の市場関係者は、株式市場の好調なセンチメントと、ビットコインは過去の市場サイクルを倣うとの期待感が上昇の要因と指摘している。
「日本銀行はさらなる金利引き上げを行わない方針を示し、ジャンプ・トレーディング(Jump Trading)は数週間前のドイツがそうだったように、売却するコインが底をつくことになるだろう。私は、ビットコイン価格が5万ドルを大きく下回ることはないと考えている(短期的な下落は別として)。おそらく二度とないだろう」と、Transform Venturesの創設者マイケル・ターピン(Michael Terpin)氏は9日、CoinDeskに語った。
「強気相場は10月と11月に堅調な上昇を見せながら、従来の4年サイクルに沿って継続するだろう」
さらに、「トランプ氏が勝利すれば、新規購入者が殺到して、ビットコイン価格は10万ドルを超える可能性がある」と述べ、半減期後の6カ月はこれまでも調整局面があったとし、今回のサイクルも例外ではないと付け加えた。
「10月と11月はビットコインにとって歴史的に強い月であり、特に半減期の年とその翌年はそうだ」
ビットコインとともに主要トークンも上昇した。イーサリアム(ETH)とトンコイン(TON)は10%上昇、ソラナ(SOL)とカルダノ(ADA)は5%上昇した。エックス・アール・ピー(XRP)は8日に17%上昇したことを受け、利益確定売りによりやや下落した。
市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)は5.35%上昇した。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:アーチェリーのターゲット(Shutterstock)
|原文:Bitcoin Bulls Revisit $100K Year-End Target as BTC Spikes Over $62K