- あるクジラが過去35日間に合計48500ETHを取引所OKXに入金した。
- 取引所への入金は、保有者がトークンを売却する準備をしていることを意味する可能性がある。
- このクジラは、GnosisSafeウォレットに15600ETHを保有し続けている。
2014年にイーサリアム(ETH)ネットワークのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)に参加して100万ETHを受け取ったクジラ(大口保有者)が、1320万ドル(約19.4億円、1ドル=147円換算)に相当する5000ETHを現地時間8月12日に暗号資産(仮想通貨)取引所OKXに入金した。
このクジラはICOの際に1トークンあたり0.31ドル(約45円)の価格でイーサリアムを取得していたが、過去35日間に平均価格3176ドル(約46.6万円)で1億5400万ドル(約226億円)以上に相当する48500ETHをOKXに預けていたことがブロックチェーンのデータから明らかになっている。
このユーザーは、元々資金を受け取っていたGnosisSafeのウォレットアドレスを使用して、OKXの入金アドレス「0x6eb6ae5f1027e190adcc7b66d3aa8f14a7677faf」に資金を入金していたことを、オンチェーン追跡ツールAMLBotによる現地時間8月12日のメッセージでCoinDeskは確認した。
イーサリアム売却の準備か
ウォレットの所有者は不明。GnosisSafeウォレットに4100万ドル(約60億円)相当の15600ETH以上を保有し続けている。
暗号資産市場への初期からの参加者によるこのような大きな動きは通常あまり無いが、保有者がトークンの売却、取引所への出資、または他のトークンへの分散投資を準備していることを意味する可能性がある。
このような投資家は、デジタルウォレットに大量のトークンを保有しているため、俗に「クジラ」と呼ばれ、その保有額の規模からトークンの価格やセンチメントに影響を与えることがある。
CoinGeckoのデータによると、イーサリアム価格は過去30日間で14%下落しており、これに対してビットコインは同期間で3%上昇している。
|翻訳・編集:T.Minamoto
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|原文:Ether ICO Whale Moves 5K ETH to Exchanges, Bringing Monthly Total to $154M