スリー・アローズの破産管財人、テラフォーム・ラボに13億ドルを請求:ブルームバーグ
  • スリー・アローズ・キャピタルの破産管財人はテラフォーム・ラボを訴え、13億ドルの賠償金を請求した。
  • 彼らはテラフォームがトークンの市場を操作することによって3ACを誘導し、テラ(LUNA)とTerraUSD(UST)を購入させたと主張している。

破たんした暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド、スリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)の破産管財人が、2022年の暴落後にファンドが被った損失に関してテラフォーム・ラボ(Terraform Labs)を訴え、13億ドル(約1885億円、1ドル=145円換算)を請求したとブルームバーグが月曜日に報じた

2023年6月、破産管財人は3ACの創設者であるスー・チュー(Su Zhu)氏とカイル・デイヴィス(Kyle Davies)氏に13億ドルを求めていた。

このストーリーは2022年5月に展開し始め、テラ(Terra)ブロックチェーンはそのアルゴリズム型ステーブルコインのterraUSD(UST)とその関連トークンであるテラ(LUNA)が、共同創設者であるド・クォン(Do Kwon)氏の保証にもかかわらず400億ドル(約5兆8000億円)の暴落に見舞われた。同年7月までに、3ACはテラの崩壊が回復不能な損失を引き起こしたとして破産を申請した。

この訴訟では、テラフォーム・ラボが3ACにLUNAとUSTを購入させるために、これらのトークンの市場を操作し、「資産の価格を人為的につり上げた」と管財人が法廷文書で述べたとブルームバーグは伝えている。

テラフォームは2024年1月に米デラウェア州で破産を申請した。ド・クォン氏は2024年4月、アメリカ証券取引委員会(SEC)が提起した民事詐欺容疑でマンハッタンの陪審団から有罪判決を受けた。

ド・クォン氏は2023年3月に偽造旅券使用未遂容疑で逮捕されて以来、現在もモンテネグロに滞在している。彼はモンテネグロ当局による身柄引き渡し先の最終決定を待っている。韓国とアメリカの両当局が彼の身柄引き渡しを求めている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Three Arrows Capital Liquidators Now Sue Terraform Labs for $1.3B: Bloomberg