トランプ氏再選は暗号資産にとって強気材料となる可能性:バーンスタイン
  • 暗号資産(仮想通貨)市場のセンチメントは、トランプ前大統領の勝利が市場にとって強気要因となることを示していると、資産運用大手バーンスタイン(Bernstein )は述べている。
  • バーンスタインは、予測市場ポリマーケット(Polymarket)での勝算と世論調査の結果がハリス米副大統領優勢へとシフトするに伴って、ビットコインは弱くなったと指摘している。
  • バーンスタインによれば、トランプ氏の支持者たちは、勝算の変化を「ハネムーン期」と呼んでいる。

バーンスタインは、11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利すれば暗号資産市場にとっては強気材料となり、カマラ・ハリス氏が勝利すれば弱気材料となることを市場センチメントが示唆していると、8月12日発表のリサーチレポートで述べた。

バーンスタインは、ポリマーケットでの勝算と世論調査の結果がハリス氏優勢にシフトしたことを受け、ビットコイン(BTC)が値下がりしていると指摘。ビットコインは「より明確な選挙関連のシグナルが出るまでレンジ相場が続く」と予想している。

ポリマーケットは、人々が将来のイベントの結果に賭けることができる予測市場である。

共和党支持者は勝算のシフトを「最初のハネムーン期」と呼び、ポリマーケットでの勝算は操作の対象になると主張しているという。

暗号資産支持者層の取り込みに熱心なトランプ陣営

バーンスタインは、トランプ陣営は暗号資産政策についてかなり声高に主張し、この分野の企業やビットコインマイナー、広範なコミュニティと対話してきたと指摘する。

「トランプ氏率いる共和党側は、ビットコインと暗号資産のイノベーションに好意的な政策を約束し、国家ビットコイン準備金の可能性さえ示唆することで、暗号資産支持の有権者層に強力な売り込みを行っている」と、ゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏率いるアナリストらは主張している。

トランプ氏は先月、テネシー州ナッシュビルで開催されたビットコインカンファレンスでのスピーチで、自らが再び当選した場合、戦略的な国家ビットコイン準備金の保有を約束し、政府が押収したビットコインを決して売却しないと述べた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ドナルド・トランプ米前大統領(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Trump Election Win May be Bullish For Cryptocurrency Markets, Bernstein Says