ブロックチェーンは啓発期に、ガートナーが「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2024年」発表

ガートナージャパンは8月7日、「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2024年」を発表した。リリースによると、ハイプ・サイクルは、未来志向と捉えられるテクノロジーやトレンドとなっている40のキーワードを取り上げているという。

Web3やブロックチェーン関連では、自律分散型組織、いわゆるDAOが「『過度な期待』のピーク期」に入っている。ちなみに、生成AIも同様の領域にある。また、分散型アイデンティティ、Web3、NFT、メタバースは「幻滅期」に位置づけられている。特にWeb3は「幻滅期」の谷に向けて急降下している位置にプロットされている。

だが一方で、ブロックチェーンは「幻滅期」の谷を抜け、「啓発期」に入っている。 自民党web3PTの事務局長を務める川崎ひでと議員は「ブロックチェーンやメタバースは啓蒙の坂を駆け上っている!」とXに投稿している。

もちろん、ガートナーのハイプ・サイクルはひとつの見解に過ぎない。だが、Web3やNFTが「幻滅期」に位置づけられつつも、それらを生み出し、支える基盤技術であるブロックチェーンが「啓発期」に位置づけられていることは、ポジティブな評価と受け取ることができそうだ。

|文:増田隆幸
|画像:Gartner(2024年8月)