Essential、1100万ドルを調達──インテントベースのブロックチェーンの提供が目的
  • ブロックチェーンプロジェクトのEssentialは、「インテント中心、宣言的アプローチ」のブロックチェーンを提供する計画。これは、ユーザーが望む結果を表現する制約である「インテント」を活用する点で、従来のブロックチェーンとは異なる。
  • ユーザーのインテントは、オンチェーンでの計算を削減するため、ソルバーのネットワークによってオフチェーンで解決される。

Essential(エッセンシャル)は、Archetype Venturesが主導し、他の複数の著名投資家が参加したシリーズAラウンドで1100万ドル(約16億円、1ドル147円換算)の資金を調達した。

Essentialの目的は、「インテント中心、宣言的アプローチ」を提供することだ。これは、ユーザーが明確な指示を指定する必要がある通常のトランザクションベースのやり取りではなく、ユーザーが望む結果を示す「インテント」を活用する点で、従来のブロックチェーンとは異なる。13日、メールによる声明で述べた。

これらのインテントは、オンチェーンでの計算を減らすため、ソルバーのネットワークによってオフチェーンで解決され、ユーザーはトランザクションのステップ・バイ・ステップの「how to(実行方法)」部分から解放される。

「この指示的モデルから宣言的モデルへの移行は、トランザクションベースのシステムに内在するUXの多くの問題に対処し、ユーザーと開発者のエクスペリエンスを大幅に改善しながら、スケーラビリティも向上させる」とEssentialは述べた。

同じプロセスを採用している他のプロジェクトには、AnomaやUniswapXがある。

声明によると、エッセンシャルはまた、プログラマブル(プログラム可能な)インテントに対応する新しい言語「Pint」を、ブロックチェーン上で構築する開発者向けに展開している。

今回の資金調達ラウンドには、IOSG Ventures、Spartan Group、Amber Group、Big Brain Holdingsからの出資も含まれている。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Gerd Altmann/Pixabay
|原文:Crypto Project Essential Raises $11M for ‘Declarative, Intent-Based’ Blockchain