- ブラックロック(BlackRock)のビットコインETF「IBIT」とイーサリアム現物ETF「ETHA」の運用資産残高がグレイスケール(Grayscale)の同様のETFを上回った。
- 最新のデータでは、ブラックロックのETFは合計で212億1700万ドル(約3兆1400億円、1ドル148円換算)超を運用しており、グレイスケールの212億200万ドルをわずかに上回っている。
- 最近のフローを見ると、グレイスケールのビットコインETF「Grayscale Bitcoin Trust(GBTC、グレイスケール・ビットコイン・トラスト)」からは資金が流出する一方、ブラックロックのETHAには資金が流入しており、このシフトに寄与している。
ブラックロックのビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)とイーサリアム(ETH)ETFは、初めてグレイスケールを逆転し、運用資産残高で最大の暗号資産ETFとなった。
ブラックロックのIBITとETHAは、8月16日のオンチェーン保有残高によると、グレイスケールのGBTC、BTC Mini(低手数料のミニビットコインETF)、ETHE(Grayscale Ethereum Trust、グレイスケール・イーサリアム・トラスト)、ETH Mini(低手数料のミニイーサリアムETF)を追い抜いた。
オンチェーン分析企業のアーカム(Arkham)はXの投稿で、ブラックロックのETFは現在、どのプロバイダーよりも大きな総保有残高を誇っていると述べた。
16日の時点で、ブラックロックのETFの合計保有残高は212億1700万ドル以上であり、グレイスケールのETFは全体で212億200万ドルである。
BLACKROCK ETF HOLDINGS OVERTAKE GRAYSCALE FOR THE FIRST TIME
— Arkham (@ArkhamIntel) 2024年8月16日
BlackRock’s ETFs IBIT and ETHA have just overtaken Grayscale’s ETFs GBTC, BTC Mini, ETHE and ETH Mini in on-chain holdings.
Blackrock ETFs now have the largest collective holdings of any provider.
BlackRock ETF… pic.twitter.com/PB41LEGc97
ブラックロックのETF保有残高が初めてグレイスケールを抜く。
ブラックロックのETFであるIBITとETHAは、オンチェーン保有残高でグレイスケールのETFであるGBTC、BTC Mini、ETHE、ETH Miniを抜いた。
ブラックロックのETFは現在、どのプロバイダーよりも保有残高が多い。
ブラックロックETF保有残高:21,217,107,987ドル
グレースケールETF保有残高:21,202,480,698ドル
フローデータによると、GBTCは15日に2500万ドルの流出を記録し、ブラックロックのIBITは純流入も流出もなかった。SoSoValueのデータによると、グレイスケールのETHEは4200万ドルの純流出を記録し、ブラックロックのETHAは74万ドルの純流入を記録した。
IBITは1月のリリース後、5月には運用資産残高で最大のビットコインETFとなり、6月には200億ドルの大台を突破した。一方、グレイスケールのGBTCは1月以降、195億7000万ドル相当のビットコインを失ったことがデータで明らかになっている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin, Ether Held in BlackRock ETFs Cross Those of Grayscale’s for the First Time