- トロン(Tron)の創始者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏が携わるDeFiプラットフォーム「Sun.io」は、「SunPump」と名付けられたトークンジェネレーターをリリースした。
- この新しいプラットフォームは、ソラナ(Solana)の「pump.fun」トークンジェネレーターに対抗するものだ。
- 新たに発行されるトークンにリソースを提供するために1000万ドル(約14億8000万ドル、1ドル148円換算)の資金が確保され、ラグプル(資金の持ち逃げ)を回避するためのレビュープロセスが導入された。
トロンの創始者ジャスティン・サン氏が携わる分散型金融(DeFi)プロトコルのSun.ioは、ユーザーがトロンブロックチェーン上でミームコインを作成できるプラットフォーム「SunPump」をリリースした。
このプラットフォームは、ソラナ上で人気の「pump.fun」に対抗するもの。pump.funの取引手数料は今週、24時間で合計530万ドルと史上最高水準まで急騰した。
ミームコインはしばしば、ジョークとして発行されているにもかかわらず、最近の暗号資産(仮想通貨)強気市場の重要な一部となっている。
柴犬コイン(SHIB)、ペペコイン(PEPE)、ドッグウィフハット(WIF)、フロキ(FLOKI)を含め、時価総額10億ドルを突破しているミームコインもある。pump.funのようなプラットフォームに対する主な批判のひとつは、悪質な行為者がミームコインを作って、投資家が価値を高めた後にラグプルを行うための安価な方法を作り出しているというものだ。
「これに対処するため、Sunチームは審査プロセスを強化し、コミュニティ監視を導入し、ユーザーの安全と信頼を確保するために透明性を促進することに尽力している」とサン氏は語り、次のように続けた。
「SunPumpは、プラットフォームでのローンチを許可する前にクリエイターやプロジェクトに対して徹底的な審査を行い、特定の誠実さの基準を満たしていることを確認するのに役立ている」
2つのプロジェクトの違いは何かという質問に対し、サン氏は、暗号資産取引所フェニックス(Poloniex)との提携により、1日の取引高100万ドルを3日間維持したプロジェクトは、プラットフォームに上場する資格を得ると述べた。
トロンとSunPumpはまた、新たに立ち上げられたトークンにリソースを提供するための「Meme Ecosystem Boost Incentive Program」を創設するために、共同で1000万ドルの資金を投入している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ジャスティン・サン氏(CoinDesk)
|原文:Justin Sun Bets on Memecoins With Tron-Based Token Generator