- 暗号資産(仮想通貨)市場では19日、トンコイン(TON)が上昇した。HashKeyがTONエコシステムの人気ゲームプロジェクト「Catizen」との提携を発表したことが要因となった。
- また、DYDXも上昇。取引高の増加に対して楽観的な見方が広がっている。
アジアは月曜日を迎えたが、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、その他のほとんどの主要暗号資産は横ばいで推移、市場指標のCoinDesk 20(CD20)は0.43%下落した。
注目は、テレグラム(Telegram)関連の暗号資産トンコイン(TON)。アジアを拠点とする投資会社HashKeyがTONエコシステムの人気ゲームプロジェクト「Catizen」との提携を発表したことを受けて、TONは5.6%上昇した。
リリースによると、HashKeyは規制に関するガイダンスを提供、Catizenのブロックチェーンインフラ運用に対する技術サポートを行い、ゲーム体験を向上させるための取り組みに協力するという。Catizenは、猫をモチーフにした複数のミニゲームを備えた、テレグラムベースのゲームプラットフォームだ。
「私たちは、TONエコシステムにフォーカスし、ユニークなWeb3ゲーム体験を提供し、TONエコシステムの繁栄と発展を促進していく」と、HashKey Globalのマネージングディレクターであるベン・エルバズ(Ben El-Baz)氏はメールで述べた。
「テレグラムのメリットを活用して多くの開発者を引き付けることは、TONにとって大きなチャンスとなる」
また、Catizen財団のティム・ウォン(Tim Wong)会長は、メールによる声明で、CatizenはWeb3の未開拓の可能性を活用することで、一般的なゲームの短いライフサイクルを超越し、強力なコミュニティと経験豊富なゲーム開発者、熟練したデザイナーの融合を通じて、永続的なインパクトを生み出すことを目指していると述べた。
「不完全なプロダクトモデルの多くのプロジェクトでは、暗号資産がその衰退を加速させる。しかし、包括的なビジネスモデルを備えるプロジェクトでは、暗号資産は上昇傾向を維持する中核的なサポートとなり得る」とウォン氏は述べた。
「これは、強固なトークンインセンティブによってユーザー基盤とCatizenエコシステムが継続的に強化されるためだ」
その他には、DEX(分散型取引所)dydxの暗号資産DYDXは、週次取引高が増加を続けていることから、5.6%上昇している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Catizenのイメージ(Catizen)