- フロキ(Floki)はイングランド・プレミアリーグのさまざまなチームと契約を結び、FLOKIトークンと近日リリース予定のゲーム「バルハラ(Valhalla)」を露出している。
- フロキはノッティンガム・フォレストの暗号資産パートナーとなり、バルハラはサンダーランドAFCのユニフォームとリーグ戦全試合中の画面広告に登場する。
- スポンサーシップに対するフロキのアプローチは、従来のような入札プロセスを迂回し、直接コンタクトを取ることで、他の主要な暗号資産プロジェクトと比較して低コストでブランドの知名度とコミュニティ・エンゲージメントを高めることを目指している。
ミームコインのFLOKIは、時価総額12億ドル(約1740億円、1ドル=145円換算)のトークンの知名度を高めるための取り組みの一環として、イングランド・プレミアリーグのさまざまな場面でFLOKIトークンとメタバースゲームの「バルハラ(Valhalla)」を宣伝する。
イングランド・プレミアリーグはイングランドのサッカーの頂点に位置し、20チームを擁している。スポーツデータサイトTransfermarktによれば、世界で最も価値のあるサッカーリーグだ。
フロキは、メタバースゲームの「バルハラ」、現実世界資産トークン化プラットフォーム「TokenFi」を構築し、FLOKIトークンの魅力を高めるためにステーキングとバンキング機能を導入するなど、ミームの地位から脱却しようとしている。
FLOKIトークンはノッティンガム・フォレストの暗号資産(仮想通貨)パートナーになる。また、今後リリースされるゲーム「バルハラ」は、サンダーランドAFCのジャージーの背中にプリントされるほか、リーグ戦の全試合を通じて画面広告として表示されることになっている。
At #Floki we don’t just talk.
— Sabre (@SabreEthereum) August 9, 2024
This is only the beginning…
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「それは複数年契約の可能性もあるが、少なくとも1シーズンの契約だ」とフロキのチームメンバーは、CoinDeskに述べた。「FLOKIのホルダーにはブランドの認知度の向上、エコシステムやコミュニティへの露出など、多くのメリットがある」。
フロキチームは、契約の機密保持を理由に、スポンサーシップの具体的なコストを明らかにしなかった。しかし、マーケティング責任者のSabre氏はCoinDeskに対し、「直接コンタクト」を取ったため、入札プロセスはなかったと述べた。
暗号資産の開発チームはしばしばスポーツイベントや有名なスタジアムのスポンサーとなり、自分たちのプロジェクトの知名度を高めている。2021年、暗号資産取引所のCrypto.comは、NBAやNHLのチームが本拠地としているロサンゼルスのステイプルズ・センターの命名権を得るために7億ドルを支払った。破綻した取引所のFTXは、世界中のスポーツセンターや大通りにブランドを配置するために複数の億ドル単位契約に署名し、暗号資産プロジェクトのテラ(Terra)は2022年にMLBのワシントン・ナショナルズと4000万ドル相当の5年契約を締結した。
しかし、こうした提携が最終的にどの程度ブランドの役に立ち、トークンの価格に影響を与えるかは不明だ。しかし、フロキのSabre氏は、この見通しについて明るい見方を崩していない。
「多くの取引所や大規模なプロジェクトがパートナーシップを確保するために多額の投資を行っているのとは異なり、我々はほんのわずかなコストを費やすだけで、卓越した価値を実現している。定評のある高名な組織との直接的な関係により、ブロックチェーン分野での影響力を最大化することができるのだ」とSabre氏は述べている。
「一流の取引所と同様のタイミングやパートナーシップに見られるように、2025年になって、このエクスポージャーがリテールの関心を引くことを期待している」と彼らは述べている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:イングランド・プレミアリーグの優勝トロフィー(Shutterstock)
|原文:Floki Scores Major Deals With English Premier League Teams