- アーカム・インテリジェンスによると、マウントゴックスは1万3265BTCをオンチェーンで移動させた。
- ギャラクシーのアレックス・ソーン氏によると、1265BTCのみが市場で売却される可能性があるとのことだ。
マウントゴックス(Mt.Gox)関連の売り圧力がビットコイン(BTC)市場で再び頭をもたげるかもしれない。
データ追跡プラットフォームのアーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)によると、8月21日未明、この破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所に関連するアドレスが、7億8400万ドル(約1136億8000万円、1ドル=145円換算)相当の1万3265BTCを移動させ、そのうち1万2000BTCが「1PuQB」というアドレスに移動した。
一方、残りのコインは 「1Jbez」というアドレスに送金され、こちらはアーカムによってマウントゴックスのコールドウォレットであることが特定された。マウントゴックスはまだ4万6000BTC以上を保有している。
マウントゴックスの債権者への弁済は、この夏、BTCの価格を下げる大きな要因となった。
ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)の調査責任者アレックス・ソーン(Alex Thorn)氏によると、今回の一連のオンチェーンの動きは、大きな売り圧力にはつながらない可能性があるという。
ソーン氏はXで、「移動された1万3265BTCのうち、わずか1265BTC(7450万ドル、約108億円)が弁済に充てられ、1万2000BTCは新たなコールドストレージに移動されたと思われるので、影響は非常に小さいと我々は考えている」と述べている。
CoinDeskのデータによると、マウントゴックスによる新たな動きがあったにもかかわらず、BTCは5万9000ドルを上回る水準で安定している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk
|原文:Mt. Gox Moves $700M in Bitcoin, BTC Unmoved at $59K