- ブラックロックのイーサリアムETFは、米国上場のイーサリアムETFで初めて、累積の純流入額が10億ドルを突破した。
- イーサリアムETF全体では、純流出額が4億4000万ドルを超え、ビットコインETFに比べるとパフォーマンスは芳しくない。
- 一方、ブラックロックのビットコインETFは、2024年の流入額を見ると、ETF全体でトップ5にランクインしている。
ブラックロック(BlackRock)のイーサリアムETF「iShares Ethereum Trust(ETHA)」は8月20日、米国上場のイーサリアムETFで初めて、累積の純流入額が10億ドルを突破した。
運用資産残高では、ブラックロックのETHAは8億6000万ドル超となっており、グレイスケールのmini ether trust(ETH)とEthereum trust(ETHE)に次ぐ規模となっている。
SoSoValueのデータによると、ブラックロックのETHAの純流入額は、それに続く他の3本のイーサリアムETFの純流入額を合わせた額を上回っている。フィデリティのFETHは、7月23日に運用が始まって以来、3億6700万ドルを集めている。ビットワイズのETHWは3億1000万ドル、グレイスケールのETHは2億2700万ドルを集めている。
それ外のイーサリアムETFの純流入額は6000万ドル未満。
一方で、機関投資家専用のファンドからETFに転換したグレイスケールのETHEは、運用開始以来、純流出額が27億ドルにのぼり、最大の損失を記録している。
イーサリアムETF全体では、4億4000万ドルを超える純流出となっており、ビットコインETFと比べるとパフォーマンスは芳しくない。ビットコインETFは取引最初の月に、1日あたり約1億2500万ドルの純流入があり、110億ドル相当のビットコインが買い集められた。
特にブラックロックのビットコインETFは、2024年の流入額を見ると、暗号資産ETF以外も含めた全ETFのなかでトップ5に入っており、iShares Core S&P 500 ETF(IVV)やVanguard S&P 500 ETF(VOO)といった業界を代表する商品と肩を並べている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Jim Henderson, modified by CoinDesk
|原文:BlackRock’s ETHA Becomes First Ethereum ETF to Cross $1B in Net Inflows