フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)のトークン化MMF「OnChain U.S. Government Money Market Fund:FOBXX)は、ファンドの基盤を拡大するため、利用可能なネットワークをアバランチ(Avalanche)に拡大した。
フランクリン・テンプルトンのデジタル資産責任者であるロジャー・ベイストン(Roger Bayston)氏は「アバランチエコシステムは、顧客に高品質の特性を提供できる超堅牢なネットワークだと考えている」と語った。
同ファンドの公式な所有権記録はステラ(Stellar)ネットワークに保管されており、特定の口座ではポリゴン(Polygon)とアービトラム(Arbitrum)も利用できる。アバランチは、ファンドへのアクセスを拡大するためのフランクリンの取り組みにおける最新の対応ブロックチェーンとなる。
「フランクリン・テンプルトンのBenjiアプリとプラットフォームがアバランチ上に展開されることに我々が非常に興奮している理由は、2つある」と、アバ・ラボ(Ava Labs)の資本市場・機関責任者であるモーガン・クルペツキー(Morgan Krupetsky)氏は語り、次のように続けた。
「ひとつには、マネー・マーケット・ファンドの契約自体が、そして潜在的には決済メカニズムとして、より広範なトークン化された資産のエコシステムと機能の基礎となる根本的な部分を象徴しているからである」
「そして2つ目には、潜在的にオフチェーンであるユーザーに対して、彼らが現在持っていない、あるいは現状ではより面倒な、新しい機能やアクセスポイントを提供し、実世界のユーティリティやユースケースを実現するためにフランクリン・テンプルトンのチームと協力できるからである」
FOBXXは2021年にローンチされ、取引と所有権を記録するためにパブリックブロックチェーンを使用した最初のマネー・マーケット・ファンドとなった。3年後の現在、時価総額は4億2000万ドル(約613億円、1ドル146円換算)に達している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Dennis Diatel / Shutterstock.com
|原文:Avalanche Becomes Latest Blockchain to Support Franklin Templeton’s Tokenized Money Market Fund