ゲーム特化型ブロックチェーンのOasys(オアシス)が、SBIホールディングスと戦略的パートナーシップを締結、資金調達を実施した。
29日、開催中のWeb3カンファレンス「WebX2024」に登壇したSBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏が、ステージ上でOasys Pte. Ltd.(以下Oasys)との戦略的パートナーシップ締結を明らかにした。
Oasysも同日、プレスリリースでSBIホールディングスから資金調達を行ったことを発表。SBIグループのあらゆるリソースを活用し、OASトークンの流動性向上、エコシステムの強化に取り組んでいくと述べている。
リリースによると、Oasysがプロジェクト発足当初から連携してきた大手を中心とするゲーム会社各社から、年末にかけて数々のブロックチェーンゲームが続々とリリース予定。各社が数年かけて取り組んできたゲームの成功を後押しすべくOASトークンの流動性向上を目指し、SBIグループからの資金調達を実施するとともに戦略的パートナーシップを締結したという。
Oasysは6月、米テキサス州オースティンで開催された暗号資産・Web3カンファレンス「Consensus 2024」で、ゲームとブロックチェーンの現状にさらなるイノベーションをもたらすアイデアとロードマップを発表した。その際、Oasys代表の松原亮氏は「ブロックチェーン、Web3はゲームを必要としているが、実はゲームもブロックチェーンによるイノベーションを必要としている」と語る。
今回のOasysへの出資について、北尾氏はリリースで、SBIグループは「ブロックチェーン・暗号資産領域において早い時期から積極的な種まきに注力しており、多様な商品・サービスを提供できる生態系を構築してきましたが、Oasysとの提携を通じて、さらなるブロックチェーンのユースケース拡大に尽力したいと考えています」と述べている。
一方、Oasysの松原氏は「SBIグループは、これまでのパートナーシップを通じてWeb3プロジェクトを常に成長させてきました。日本のWeb3コンテンツを世界へ放つ発射台となるため、同社と全力で取り組んでいきます」と述べている。
すでにOasysは、SBI VCトレードへのOASトークンの上場、SBINFT Marketへの対応など、SBIグループとの協業を進めている。今後は、共同キャンペーンなどを予定しているほか、SBI VCトレードのSBI Web3ウォレットへのOasysチェーンの追加、ゲームトークンの上場なども検討しているという。
|文:CoinDesk JAPAN編集部
|写真:SBIの北尾氏とOasysの松原氏(CoinDesk JAPAN編集部)
※編集部より:本文を一部修正して更新しました。