イーサリアム財団、メインウォレットの残高は6.5億ドルに減少:同幹部

イーサリアムブロックチェーンをサポートする主な非営利団体であるイーサリアム財団(EF)は、同幹部によると、財務報告書の更新版を「間もなく」発表する予定であり、また組織のメイン・イーサリアム(ETH)ウォレットには現在約6億5000万ドル(約923億円、1ドル=142円換算)が保管されていることも明らかにした。

EFの著名なリサーチャーであるジャスティン・ドレイク(Justin Drake)氏は、ハンドル名「bobthesponge1」を用いたイーサリアム・サブレディット(Ethereum subreddit)で、EFは年間約1億ドル(約142億円)を費やしており、同ブロックチェーンのネイティブトークンであるイーサリアムの価格によるが、現在約10年のランウェイ(資金が足りなくなるまでの期間)があると記している。

ドレイク氏はCoinDeskに対し、bobthesponge1が自身のレディット(Reddit)アカウントであると認めている。

「EFには、数年間のランウェイをカバーする程の法定通貨のバッファーがある」と同氏はAMAセッションで述べた。「イーサリアムの販売は規制上の理由で一時停止されたため、バッファーは最近まで補充されなかった。」

2022年3月時点との比較

EFが保有する金融資産に関する情報を最後に発表したのは2022年3月で、その時点でEFの財務は約16億ドル(約2272億円)の残高を報告している。これには13億ドル(約1846億円)分のイーサリアムと約1100万ドル(約16億円)分の「その他の暗号資産」が含まれていた。

当時、イーサリアムの価格は3283ドル(約46.6万円)だった。現在はそれから約30%下落して2296ドル(約32.6万円)となっている。

過去2年間にわたり、バーンレートと価格低下により、資金量は大幅に減少している。

あるレディット・ユーザーは同氏の投稿に続けて、EFの資金が枯渇した場合に備えて、持続可能性を保つ計画が実施されているかどうかを尋ねた。

それに対し「持続可能性に関する計画は知らないよ :)」とドレイク氏は回答している。

本件についての第一報は、ザ・ブロック(The Block)が行った。

|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum Foundation’s Main Wallet Down to About $650M, Top Official Says