USDコイン発行の米サークル、本社をニューヨーク移転

米ドル連動型ステーブルコインのUSDコイン(USDC)を発行する米サークル(Circle)は、ニューヨークを象徴する「ワン・ワールド・トレード・センター」にグローバル本社を移転。西半球で最も高いビルの上層階に入居するという。

米CoinDeskに共有された文書によると、移転は現地時間13日に正式に発表され、同日、エリック・アダムス市長が出席して、テープカット式典が開催される。

「これは単なる“オフィス”ではなく、業界と世界のリーダーたちが恩恵を受ける強力な集いの場となる」と米サークルは述べている。

サークルはコメントを控えた。アダムズ市長の事務所からは、まだ回答はない。

アダムズ市長は暗号資産コミュニティを取り込み、ニューヨークを暗号資産の主要ハブにすることを夢見ていた。よく知られた話として、市長は初の給与をすぐに暗号資産に変えている。

かつてのワールド・トレード・センターの跡地に立つ超高層ビルは、フリーダム・タワー(Freedom Tower)とも呼ばれ、現在はメディア企業コンデナストのグローバル本社、広告企業のMDCパートナーズ、人気掲示版サービスのレディット(Reddit)などが入居している。

米サークルは、上場を計画するにあたり、法務本部をアイルランドから米国に移転する計画を発表していた。同社は以前、米国オフィスをボストンに置いていた。

米CoinDeskの価格データによると、サークルのUSDコインは、テザー社のテザー(USDT)に次ぐ規模の米ドル連動型ステーブルコインで、時価総額は340億ドル(約4兆8000億円、1ドル141円換算)、24時間取引高は63.7億ドルにのぼる。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock
|原文:Stablecoin Giant Circle Is Moving Its Headquarters to New York City