スペインの暗号資産取引所Bit2Me、アルゼンチンでVASPライセンス取得──BrilliantcryptoのBRILが上場

アルゼンチンの証券取引委員会が3月に開始した登録制度では、すでに79件が承認されている。

  • 3月、アルゼンチン証券取引委員会(CNV)は、国内で事業を行う暗号資産企業に対して、VASP(暗号資産サービスプロバイダー)登録制度を開始した。
  • Bit2Meは2023年、1500万ドルを調達。スペインでのポジションを確立し、ラテンアメリカでの拡大を加速させている。

スペインの大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBit2Meは、アルゼンチンの証券取引委員会(CNV)からVASP(暗号資産サービスプロバイダー)としての承認を受けたと13日に発表した。

「この認可によってBit2Meは、当地の規制基準に準拠する企業としてのポジションを強化し、投資家とアルゼンチンの金融機関の双方に信頼感をもたらすことになる」と同社は声明で述べた。

3月、CNVはVASP(暗号資産サービスプロバイダー)の登録を開始した。アルゼンチンで暗号資産事業を展開したいと考えている企業にとっては必須の制度。CNVが提供する公式リストによると、これまでに79件の登録が承認されている。

2023年6月、Bit2Meは1500万ドル(約21億円、1ドル141円換算)の資金調達ラウンドを実施。スペインでのポジションを確立し、ラテンアメリカでの拡大を加速させている。すでに具体的な一歩を踏み出しており、例えば、2022年にはペルーの同業企業Fluyezの株式の過半数を取得している。

また、2022年にはBit2Meはスペイン銀行から、暗号資産と法定通貨の交換サービスおよびデジタルウォレットの管理サービスを提供する事業者としての承認を得ている。

なお、Bit2Meには、ゲーム大手コロプラの子会社Brilliantcrypto社が手がけるPlay to Earn(P2E)ゲーム「Brilliantcrypto」のゲーム内トークン「BRIL(ブリリアンクリプトトークン)」が9月10日に上場している。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Bit2Meのリーフ・フェレイラ(Leif Ferreira)CEO(提供:Bit2Me)
|原文:Spanish Crypto Exchange Bit2Me Obtains License in Argentina as a Virtual Asset Service Provider