- 予測市場ポリマーケットでは、ドナルド・トランプ氏が11月の選挙前に暗号資産を立ち上げるという賭けについて、ワールド・リバティ・ファイナンシャルというプロジェクトの立ち上げ日が発表された後、オッズが84%超に急上昇したが、その後反転した。
- 市場で170万ドル以上の賭けが行われたこの案件は、同プロジェクトのホワイトペーパーで「WLFI」というガバナンストークンの計画があるものの、トランプ氏が2024年11月4日までにブロックチェーン上で検証可能なトークンを個人的に発行した場合にのみ結果が「はい」で決着することになる。
米共和党の指名する大統領候補であるドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が11月の大統領選挙前にトークンを発行するというベットのオッズは、米国時間9月13日早朝に予測市場のポリマーケット(Polymarket)で84%以上に急上昇したが、トランプ一家が運営するワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial)という暗号資産(仮想通貨)プロジェクトの立ち上げ日について、トランプ氏の言質が取れると下落に転した。
「トランプ氏は選挙前に何かコインを立ち上げるか?」という質問の案件に対して「はい」と答える市場のオッズは、米国時間9月12日にはわずか40%、1か月前には16%だった。トランプ氏がワールド・リバティ・ファイナンシャルのプロジェクトを米国時間9月16日にリリースすると発言したことにより、状況は変わったようだ。
米国時間9月13日時点で、このベット案件はポリマーケットのユーザーから170万ドル(約2.4億円、1ドル=142円換算)以上の賭けを集めている。トランプ氏が「新しいトークンを展開する」ことに関与しているという決定的な証拠が2024年11月4日午後11時59分(米国東部標準時)までに明らかになれば、結果は「はい」で決着する。
つまり、トークンについての単なる計画や確認があっただけでは、市場は「はい」という結果では決着しないことになる。誰もが検証できる方法でブロックチェーン上で発行される実際のトークンでなければならないのだ。
CoinDeskが確認したワールド・リバティのホワイトペーパーの写しには、プロジェクトが「WLFI」と呼ばれる譲渡不可能なガバナンストークンを発行する計画が記載されている。しかし、トランプ氏が同プロジェクトで具体的にどのような役割を果たし、そのトークンの発行においてどのような役割を果たすのかは不明だ。
それでも、一部のポリマーケット・ユーザーは賭けの勝負に臨んでいる。
「はい」を4400口以上保有するユーザー「Car」は、「開発チームはすでにイーサリアムで複数のテストトークンをローンチした」と書いている。「面白いことに、それだけでこの市場では『はい』と決着する」
「非代替性トークン(NFT)も確かにトークンだ」と、「はい」6600口のユーザー「563defi」は、トランプのNFTプロジェクトのラインナップに言及して述べている。
その向こうに張る面々は懐疑的なままである。「いいえ」2000口のユーザー「Tenebrus7」は、「トークンがローンチされたとしても、それはトランプ氏の息子のものであろう」と、そして「詐欺事件が起きてから、トランプ氏は当面、関わりを持ちたくないと思うだろう」と述べている。
|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Jon Tyson/Unsplash
|原文:Polymarket Bettors See 84% Chance of Donald Trump Starting His Own Token