- マイクロストラテジーは9月13日から19日にかけて、平均価格6万1750ドルで7420BTCを購入した。
- 同社は今週の転換社債募集の元本金額を7億ドルから10億1000万ドルに増額し、その収益をビットコイン取得に充てた。
ナスダック上場のソフトウェア企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)が20日、同社の債券募集の収益を使用して約4億5820万ドル(約664億3900万円、1ドル145円換算)相当の7420BTCを購入したと発表した。この取得は9月13日から19日にかけて行われ、平均取得価格は約6万1750ドル(約895万3750円)だった。
20日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、同社は19日に完了した転換社債発行の元本金額を、今週の発行完了前のタイミングで事前に発表されていた7億ドルから10億1000万ドル(約1464億5000万円)に増額した。
同社の提出書類によると、同社のビットコイン利回り(同社のビットコイン保有量と想定完全希薄化後発行済み株式数の比率の変化率を追跡する新しい指標)は、今四半期分の数値が9月13日の4.4%から5.1%に上昇した。
エグゼクティブ・チェアマンのマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が率いるマイクロストラテジーは、ビットコインを企業の財務資産として採用した先駆者であり、2020年に購入を開始して以来、企業としては最大のビットコイン保有者となっている。
今回の購入により、同社は現在、現在価格で約160億ドル(約2兆3200億円)相当の25万2220BTCを保有している。平均取得価格は3万9266ドル(約569万3570円)で、総額では99億ドル(約1兆4355億円)。先週の規制当局への提出書類によると、同社は20億ドル(約2900億円)のATM(時価)株式発行のうち8億8900万ドルを、さらにビットコインを取得するために残している。
マイクロストラテジーの株価は、19日の市場終値から1.5%下落している。米国の株式指数とビットコインも同様に下落している。
セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)、マイナーのマラソン・デジタル(Marathon Digital)、日本の投資顧問会社メタプラネット(Metaplanet)など、他の上場企業も最近マイクロストラテジーにならい、債券を発行してビットコインを蓄積している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:MicroStrategy Boosts Bitcoin Holdings With $458M Purchase, Upsized Convertible Note Offering to $1B