イーサリアム、ビットコインを上回るが市場全体は横ばい

CoinDesk 20は週明け、横ばいでスタートした。

  • 23日、アジアの週明けは緩やかに始まり、ビットコインは1.2%、イーサリアムは2.6%上昇した。
  • ラッパーのイギー・アゼリア氏の手によるソラナ基盤のミームコイン「MOTHER」は、シンガポールで開催されたソラナ財団のカンファレンス「brainchild」で存在感を示し、4%上昇した。

イーサリアム(ETH)は週明け、ビットコイン(BTC)を上回ってスタートしたが、市場全体が低迷するなか、ビットコインもイーサリアムも概ね横ばい推移が続いている。

CoinDesk Indicesによると当記事執筆時点、イーサリアムは2.6%上昇して、2600ドル超。ビットコインは1.2%上昇して6万3700ドル超。CoinDesk 20 (CD20) は、1%未満の上昇でほぼ横ばい。

CoinGlassのデータによると、過去12時間では、ロングポジションよりもショートポジションがわずかに多く清算されており、ショートポジションは6423万ドル、ロングポジションは5442万ドルが清算された。

先週18日、FRBによる0.5%の金利引き下げの余波で、取引は低調のようだ。ビットコインは先週9.5%上昇し、イーサリアムは16%超上昇した。暗号資産予測市場ポリマーケット(Polymarket)の投資家は、さらなる金利引き下げを確信しているが、引き下げ幅については意見が分かれており、0.5%が47%、0.25%が47%となっている。

シンガポールでは「トークン2049(Token 2049)」(9/18-19)の直後に、ソラナの「ブレイクポイント(Breakpoint)」(9/20-21)が開催され、ソラナ(SOL)は145ドルを超えた付近で横ばい。ブレイクポイントでは、Jump Cryptoのバリデーター・ソフトウェアなどが発表され、注目を集めた。

アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏のファンドMaelstromが後押しするペンドル(Pendle)は、6.5%以上下落している。ヘイズ氏がシンガポールのステージで相当な時間を費やしてアピールしたにもかかわらず、Maelstromがポジションを縮小したことにトレーダーは動揺しているようだ。

ヘイズ氏は、ペンドルのポジションを縮小したのは「特別な状況」に資金を投入するための流動性を確保するためと述べている。

「我々のウォレットをモニターしている人たちは、すぐにそれが何か、わかるだろう」と同氏はXに投稿した。

CoinGeckoのデータによると、ペンドルは1週間で24%以上上昇している。

一方、人気歌手のイギー・アゼリア(Iggy Azalea)氏が手がけるミームコイン「MOTHER」は、プロジェクトは「Motherland」と名付けたカジノを開発中と同氏が発表したことを受け、4.5%上昇した。

MOTHERは、価格の維持に成功している数少ないセレブ・ミームコインのひとつ。ただし、MOTHERは主に分散型取引所(DEX)で取引されており、大手中央集権型取引所では取引できない。オンラインカジノの追加は、規制上の問題から、大手中央集権型取引所への上場を難しくさせるだろう。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk Indices
|原文:Ether Outperforms Bitcoin as Token 2049 Concludes, Overall Crypto Market Stays Flat