Web3の発展に重要なことは「税制改正」:ビットバンクがアンケート調査

暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するビットバンクは、8月19日〜26日にかけて一般のインターネットユーザー738人を対象に、Web3に関するWebアンケート調査を実施した。9月25日に発表された集計結果のうち、いくつか興味深い項目をピックアップした。

「Web3」の認知度は約3割

「Web3という言葉を聞いたことありますか?」という質問に、「はい」の回答は32.6%。2023年と変わらずWeb3への認知度は3割程度にとどまった。

(画像:bitbank)

Web3連想で「暗号資産」が19%増加

Web3という言葉を聞いたことがある人のうち、「Web3と聞いて何を連想しますか?」の質問には、「メタバース」を挙げた人が2023年と同様に最多となった。「暗号資産」は2023年は26.8%だったのに対し、2024年は45.8%と19%増加した。

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Web3サービスの利用ですべきことは「プライベートウォレットの作成」と「暗号資産取引所の口座開設」

Web3という言葉を聞いたことがある人のうち、「個人がWeb3のサービスを利用するにあたって、まずすべきことはありますか?」の質問には、「プライベートウォレットの作成」が64.3%で最多回答となった。次いで、56.5%が「暗号資産取引所の口座開設」 と回答した。

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現行の暗号資産税制に52%が「不満」

Web3という言葉を聞いたことがある人のうち、「Web3サービスの暗号資産に関する個人の税制は、現在、総合課税となり利益に対して最大55%の納税義務が発生します。この税制についてどのように感じますか?」の質問に、「非常に不満がある」または「やや不満がある」が合わせて52%となった。

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Web3の発展に重要なことは「税制改正」が最多27.3%

Web3という言葉を聞いたことがある人のうち、「国内でWeb3が発展するにあたって、重要なことは何ですか?」という質問には、「暗号資産の税制改正」と回答した人が27.3%で最多。次いで「ブロックチェーン技術の教育・普及活動」「暗号資産のセキュリティ対策や安全性の確保」となった。

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■ アンケート調査概要
調査期間: 2024年8月19日 〜 2024年8月26日
調査対象:インターネットユーザー
回答数 :738人(有効回答数:697人)
調査方法:WEB アンケート調査
配信方法:WEB アンケートツール(Fastask)

|文:栃山直樹
|画像:リリースから、Shutterstock