ビットコイン、8月初め以来の6万5000ドル超え──ETFへの関心が再燃

ビットコイン(BTC)は米国時間26日午前中に6万5000ドルを超え、ほぼ2か月ぶりの水準を回復した。

当記事執筆時点では6万5400ドル付近、24時間で2.7%上昇した(日本時間27日7時30分時点では6万5080ドル付近)。市場インデックスのCoinDesk 20 Index(CD20)は、1.6%上昇し、カルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)、ニアプロトコル(NEAR)はビットコインを上回ったが、イーサリアム(ETH)はわずかに下回った。

ビットコインの上昇は先週、新型コロナウイルス感染拡大時以来となる利下げを米連邦準備制度理事会(FRB)が行ったことをきっかけに初めった。トレーダーは、11月7日に開催されるFRBの次の会合でさらなる利下げが行われると予想しており、CME FedWatch Toolによる現在、0.5%の利下げが有力視されている。

26日、ビットコインのみならず、広くグローバル市場に影響を与えたのは、中国の動向で、低迷する経済を回復させるために、同国最大手の国営銀行に最大1兆元(1420億ドル、約20兆6000億円、1ドル145円換算)の資本注入を検討していると伝えられた

中国の上海総合指数は3.6%上昇し、10年間で最高の上昇を見せた週となる見込みだ。欧州の株価は約1%上昇、米国の株価も上昇しているが、26日に記録した史上最高値からは下落している。

このニュースは貴金属の価格にも影響を与え、金は1オンスあたり2700ドルを上回る史上最高値を記録し、銀は12年ぶりの高値を付けた。

ビットコイン価格の上昇に伴い、最近低迷していた米国上場のビットコインETFへの関心が再び高まっている。Farside Investorsによると、ブラックロック(BlackRock)の「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」は25日、1億8500万ドル近い資金を集めた。前日には9890万ドルを集めている。それ以前は、ビットコイン価格の低迷と並行して、数週間にわたって横ばいからマイナスとなっていた。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Hits $65K for First Time Since Early August, Renewing Investor Interest in Spot ETFs