アルゴランド(Algorand)が10月21日(現地時間)に述べたところによると、同社はイスラム法「シャリーア(Sharia)」準拠の認証を受けたという。
この認証は、バーレーンに拠点を置くシャリーア・レビュー・ビューロー(SRB)により提供され、アルゴランドプラットフォームがイスラム法に忠実であることを示している。マレーシア国際イスラム金融センター(Malaysia International Islamic Financial Center)が2017年に実施した調査によると、700億ドル(約7兆5,000億円)相当以上と推定される、敬虔なイスラム投資家の世界的なネットワークに対して、このプラットフォーム及びその機能が開かれる可能性があるという。
「我々のアルゴランドでのビジョンは常に包括的だった」とアルゴランドCEOのスティーブ・コキノス(Steve Kokinos)氏は声明で述べた。「先見の明のあるイスラム企業が、新たなビジネスチャンスを、彼らの金融ガイドラインに沿ったプラットフォーム上で実現できることに興奮している」
シャリーア法の順守は、どのような種類の投資手段に対しても複雑になり得る。承認を得るためには、賭博やアルコール等のシャリーア法の下で禁止されている活動から利益を得たり、禁止された活動の一つとしてローンから利子を得たりしてはならない。
アルゴランドがSRB認証を勝ち取るためにどのようなハードルを越えたのかは不明だが、6月にローンチしたこのプラットフォームは、開発を継続しながら承認を維持する予定だ。プラットフォーム上に構築されたすべての分散型アプリケーション(dapp)は、シャリーア法順守についてSRBによりレビューされる。
SRBのCEO、ヤセルス・ダーラウィ(Yasser S.Dahlawi)氏は声明の中で、「我々は、イスラム金融市場においてアルゴランド・ユーザーの持つ未来の野心を支援する準備ができている」と述べた。
翻訳:新井朝子
編集:T.Minamoto
写真:Bahrain image via Shutterstock
原文:Algorand Wins Sharia Compliance Certificate to Enter $70 Billion Market