ビットコインの「アウトサイド・デイ」が7万ドルへの舞台を設定:テクニカル分析
  • ビットコインの取引レンジの拡大と8月の高値を上回る動きは、さらなる上昇を示唆している。
  • アルトコインの6カ月にわたる調整トレンドは終了したようだ。

今週初め、暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストは、ビットコイン(BTC)の強気派にとって、8月の最高値6万5200ドルを上回ることは必須だと述べた。

そして、そのブレイクアウトが9月26日に起こった。TradingViewによると、ビットコインは3%以上上昇し、9日間で最も高い値を付け、7月31日以来の高値を更新した。

つまり、ビットコインは強気の「アウトサイド・デイ」パターンを形成し、6万5000ドル以下の最近の調整局面の終了と、5万3000ドル以下の安値からの上昇再開を示唆した。

「フラッグやペナントと同様に、アウトサイド・デイは価格トレンドの途中で形成されることがある。アウトサイド・デイは継続パターンとして作用するため、トレンドの方向と同じ方向にブレイクアウトが起こると予想される」と、投資家でありテクニカル分析の専門家であるトーマス・N・バルコウスキー(Thomas N. Bulkowski)氏は著書『Encyclopedia of Chart Patterns(チャートパターン百科事典)』で述べている。

アウトサイド・デイのブレイクアウトは、より幅広い上昇トレンドの再開を示唆している。(TradingView)

このブレイクアウトにより、8月の高値はサポートレベルに転じ、焦点は7万ドルに近い次のレジスタンスに移った。このレジスタンスは、3月と6月に記録された高値を結ぶトレンドラインによって特定される。

9月27日、ビットコインは6万6000ドルに迫っており、強気のブレイクアウトが裏付けられた。しかし、価格が木曜日の安値6万2805ドルを下回れば、このポジティブなバイアスは無効となる。

アルトコインのブレイクアウト

ビットコインは依然として幅広い下降チャネルに留まっているが、市場をリードするビットコインとイーサリアム以外のトークンであるアルトコイン(代替暗号資産)の累積時価総額は、6カ月の修正トレンドを抜け出した。

このブレイクアウトは、より小さなトークンがBTCとETHを上回ることを特徴とする「アルトコインの季節」が到来する可能性を示唆している。

アルトコインの累積時価総額。(TradingView)

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s ‘Outside Day’ Sets Stage for $70K, Altcoins Break Out: Technical Analysis